無敗で転職
<プロボクシング:WBC世界スーパーウエルター級12回戦>◇5日(日本時間6日)◇米ラスベガス・MGMグランドガーデンアリーナ◇観衆1万6700人 【ラスベガス(米ネバダ州)5日(日本時間6日)=国際電話】フロイド・メイウェザー(30=米国)が中量級史上最強の世界王者になった。史上初の6階級制覇のWBC世界スーパーウエルター級王者オスカー・デラホーヤ(34=同)を2-1の判定で破り、史上4人目の5階級制覇を成し遂げた。90年代から世界の中量級を引っ張ってきた英雄に勝利しての快挙。最強を証明したメイウェザーはリング上で無敗のまま引退を表明した。メイウェザーの戦績は38勝(24KO)で、敗れたデラホーヤは38勝(30KO)5敗となった。 速かった。メイウェザーは、デラホーヤの圧力を鮮やかにかわし、的確に有効打を放ち続けた。終盤10回からスタミナの切れたデラホーヤとは対照的に最後までスピードは落ちない。2-1の判定勝利で史上4人目の5階級制覇達成。最速ボクサーといわれる男は「思い通りの試合ができた。最高」と喜びを爆発させた。 狙い通りの展開だった。計量で約2キロ上回ったデラホーヤには何度もロープを背負わされたが、焦らない。持ち前のスピードで相手のパンチをかわし続け、決定打を許さなかった。逆に、左ジャブ、カウンターの右フックを確実に決めた。強打の有効打率はデラホーヤの24%の2倍以上の57%。「彼はパンチを打ち込めなかったが、オレはしっかり打ち込んだ」と勝因を分析した。 ボクシング一家で育った。元世界ランカーの父フロイド・シニアには幼少からスパルタ教育を受けた。だが、16歳の時、父は麻薬売買で逮捕。刑期を終えた5年後、世界王者になった息子は父とボクシングスタイルの違いもあり決別した。その後、叔父で元2階級王者ロジャーの指導を受けたメイウェザー。一方の父は、デラホーヤのトレーナーを6年間務めた。頂上決戦を前に父はデラホーヤとの契約を解消。約10年ぶりの親子団結でものにした勝利でもあった。 この日、1万6700人が埋まった会場はブーイングに包まれた。スピードを武器に、時には下がりながらもピンポイントでパンチを放つ。攻撃の派手さはないため、人気があるとはいえない。それでも、自分のスタイルを貫いて6階級制覇の英雄を破った。「芸術的な試合だった。6階級制覇のデラホーヤに勝った。もう、やめるつもりだよ。これ以上、何をしろというんだ」。中量級最強を証明したメイウェザーは無敗のままリングを去る。
[2007年5月7日 日刊スポーツ]
引退はなんか寂しいよね。
でもま、第二の人生楽しんで♪