続・ゼロからの構築
急ぐ必要はないのだが、古いものなので見つけたときに買っておく。
グラスの比率がほぼ10%ということで、いかにも穏やかな印象のブランクに、現代的なパーツ構成。私はこの手のリアグリップに懐疑的だったのだが、フォアグリップレス・スプリットリアグリップがこうまで席巻してくると、一時の流行というよりはベイトキャスティングロッドの正常進化なのだろうか、との疑念すら湧いてくる。かつてブランクスルーがオフセットシートを駆逐したようにだ。しかし、とことん削ぎ落す方向のデザインは、どこのメーカーだか区別のつかなくなった近年のモーターサイクルにも似て、没個性であることは否めない。そこでこのような差し色が入ってくるのだろうが、残念ながら大人っぽいとは感じられないものだ。
ところで今、2ピースロッドに光が当たっていると聞く。輸送コストの観点はさておき、シマノは昔から精度の高い並継ぎを採用しており、緩まない。対してロッドアクションに有利とされる逆並継ぎは、使っているうちに緩み、釣りをする上でストレスとなった。これは私的な体験談なので昨今はまた事情が違うのかもしれないが、ことシマノに関しては、継ぎの有無が問題になることはないと言い切れる。
昨日は遅い春一番が吹いた。そろそろ釣りに行かねば。