ひとつの終わり
思わぬ出来事にチームは一瞬ざわめいたものの、各人の基本的なスタンスが変わることはなかった。
コロナ禍のせいがあったのかなかったのか、一同の創作意欲が低下し、今年はいよいよ脱落者が出るかという囁き声も聞こえ始めたこの七月。ふと読み直した募集要項に、「なお、葛城短歌短歌募集は本年をもちまして終了させていただくことになりました」との一文を見つける。聞けば、数年前に担当を外れた旧友も知らなかったらしく、ショックを受けていた。
チームの誰もが、いつもの募集案内と思い込んでこのことに気づいていなかった。終わるとなると寂しいものである。一応あたためていた、梅雨の終わりに住宅街で見た巨大なアオダイショウのネタに取り組み始めたが、何日かかってもまとまらない。長短問わず書くことはそれ自体がトレーニングで、離れている期間が長ければ戻すのにも時間がかかる。未練があったが思い切ってこれを捨て、ある侵略的外来種についてどうにか形にした。もう一首は自身の近況について、これはほぼ瞬間的に出来上がった。
最後の出詠にあたり、気づいたことがある。日々、いかにスマホを見ることに時間を費やしていることか。決して真面目に向き合ってきたわけではない短歌だが、やはりどこかで題材を探しているものである。作り始めた頃は、気持ちが動いたことなどに対して、それなりに敏感でいることができた。スマホは極めて有用だが、いつの間にか、すき間時間がすべて支配されてしまっていたようだ。
これをもって短歌チームが解散するのか、また新たな場を求めるのか。私自身は今回の歌作りで面白さを再認識したので、細く長くでも続けられたら、と思っている。ただ、それにはある種強制的に出詠する機会があった方がよさそうだ。また、現役の歌人で気になる人もいるので、これまであまり興味が向かなかった「読む」ことにも取り組んでみたい。
