近場の池
訳あって、自分ひとりの楽しみで出掛けることを控えている。
それにより、今年釣ったバスは六月の三尾のみ、ということになった。
これを機に、使わないルアーの整理を進めている。すでにかなり処分していたので、手元に残したものはごく限られたものになった。ルアーもタックルも、いつものもので十分。これ以上なにもいらない、という心境である。
それでも釣りをしたいことに変わりはない。調べていると、ごく近場でタナゴが釣れることを知り、妻を誘って行ってみた。
平地でも紅葉が進んでいる。とは言え暖かな秋だ。
0.4号のナイロンを使うのは初めて。結びにくいったらない。
はじめの二時間ほどは全く反応がなかったが、アタリが出始めると、ひっきりなしにウキが動くようになった。
しかしまるでハリ掛かりしない。ひたすらグルテンを付け直しては振り込み、付け直しては振り込み、の繰り返しである。
ようやく掛かったと思ったら、クチボソだった。その後、ぽつぽつと掛けることができるようになったが、アワセのタイミングもあるような無いような、掛かるときは掛かる、掛からないときは掛からない、といった塩梅。妻も一匹釣ったきりで、苦戦している。
常連さんによると、水温が下がってきたのでタナゴはもう難しいとのこと。桜が咲くころに釣れ出すから、またいらっしゃい、と声をかけてくれた。
これだけ釣れなかったのに、そろそろ終わろうかというタイミングでダブルヒット。いい形で納竿できた。私がクチボソ×5、ヨシノボリ×1、妻クチボソ×2という結果。
思いのほか難しかったせいで、ちょっと真剣にやり過ぎた。こういう釣りは、もっと余裕をもって風雅に楽しまねば……


