茅ヶ崎にて
キャッチアンドリリースという言葉を知ったのは釣りの入門書だったと思うが、その思想をガッチリと補強してくれたのは『釣りキチ三平』と開高健の著作だった。
リリースしようにも中学生の私はまだブラックバスを手にしておらず、開高さんは時と場合によってキャッチアンドイートを選択していた。
亡くなって何年たつだろう。
自宅が記念館として無料開放されていることは知っていたが、遅まきながら訪ねてみた。
開高さんの文章は、人間に向けるまなざしの暖かさと、深淵なる教養に裏打ちされた機智に富んでいる。
釣り紀行はどれも素晴らしいが、『フィッシュ・オン』のアイスランド編がとりわけ好きだ。
と、これはひと月前の話。
今は小倉でインバーハウスを飲んでいる。






