混浴
長旅も終わりが近づくと、おかしなもので一抹の名残惜しさを覚えたりする。
黒のほかに黄色い息抜きというのもあって、好きなアメリカン・クランクベイトをちょこちょこと掘り出している。
ところで、およそこの釣りをするのであれば、風呂場でルアーのスイムチェックをしたことがないという方は、まずいらっしゃらないだろう。
このたびはじめて宿のユニットバスでプラグを泳がせていたのだが、ふと、一緒に入ることを思いついた。それにより、新たな発見があったので記してみたい。
画的には、私ではどうにも申し訳ないので、桐谷さんでも蜜さんでも、はたまたブレイク中の安達さんでも、皆さんお好きな方を操り手に置き換えてもらえたらと思う。
まず、浴槽の外に立って聞いていた時と比べ、ラトル音がかなり小さくなる。その代わりに、水(湯)~体を通して音が聴覚に達しているような感覚がある。水面から空気中を伝わって耳に入る音も変わらず存在するはずなのだが、水中からの、しかも減衰された音が優先する不思議さ。
加えて、勘違いや錯覚に近いかもしれないが、体に感じる鼓動のようなものをともなう。胸や腹に響いているような感じ。
次に、両耳を水中に没して聞いてみよう。
上より、
ビッグO C-78(ハイピッチ、強ウォブル、ガラガラ系低音)
モデルA 2A(中ピッチ、弱ウォブル、チキチキ系中音)
ティンバータイガーDC1(低ピッチ、弱ウォブル、カラカラ系高音)
ビッグOとモデルAはともに、チリチリチリチリといった頼りない音として聞こえる。
ティンバータイガーのみが、原音に近い音質を維持していた。低いラトル音は、意外に水中では響かないものと思われる。
では、ノンラトルの場合は?
おっとーーーーーーー!(笑)
大変失礼しました。実にいやらしいブログですね(笑)
すでに広く知られているように、当然無音ではない。ささやかではあるが、リング、フックの擦過音が鳴っている。
よく語られる水流、水押しといったものについてはどうだろう。
これはいずれのプラグも、皮膚から5cmあたりを通すことによって、フルルルンッという水流を感じ取ることができた。動きの激しいビッグOがことさら強い水流を起こすかというとそうでもなく、どれも体感としては似たり寄ったりという印象。また10cmも離れると、水の動きはほとんど感じ取れない。
言うまでもないが、これをやる場合、スレ掛かりには十二分にご注意願いたい。
以上、もっともらしく書いてきたが、何ひとつ定量化できるものではなく、それ以前に、魚がどう感じるかはまったくの別物であるからして、あまり意味のない実験と言えよう。
ただ、現場では釣りの行為に夢中となり、しっかりとルアーに向き合うことが難しい(これを例外的に出来るのがトップウォータープラグ)ので、私的にはなにかしらの蓄積となったように思う。
遠ざかるクランクベイトを真後ろから見たりするのは、なかなかに乙なものであった。

