白鳥飛来地 | 椚田のブログ 

白鳥飛来地

長門川 8/14

夏休みの一日を釣りにもらえた。
去年は不測の事態でエレキが使えず、手漕ぎでやったものだ。今年はどんな釣りになるかと思ったら、なんのことはないボウズだった。

釣れなかった釣行記にこそ案外おもむきがあったりして、つねづね見習いたいと思っている。豪雨の中で撤収しているときは、とても書く気分ではなかったが。


5:00出船。珍しく満水で、白ニゴリ。水が悪いのはいつものことである。
前回トップでいい思いをしたので再びと考えるのが人情。カバー奥まで水があるため、ダブルフック仕様のザラも積極的に撃ち込んでいく。引っ掛からないと思うとかえってキャストが甘くなり、トレブル仕様よりミスキャストが増えたりする。つくづく釣りはメンタルだと思う。
曇天で無風。水に動きがなく、減水する気配が見えない。無反応のまま一番いい時間帯が過ぎ去った。
この時点で水面は難しいという判断はあった。ただこの釣りは行為それ自体面白く、セオリーから外れた結果を期待する思いも強かった。ときおりクランクを織り交ぜながら動いていく。

10:00。ある複数の要素が絡むストレッチでクランクにヒットするもバラシ。今回は最大の要素が機能しておらず、主に水深だけで選んだエリアだった。
このあともトップとクランクを使い分けて釣り進むが、バラしたことによるダメージが尾を引いて、釣りが雑になっていた。

14:00。注意していないと分からないほどの弱いカレントが発生、ようやく減水が始まった様子。しばらくして雨も降り始める。例のストレッチに張り付いていたバスボートが移動するやいなや急行、最後の勝負に出る。15:00、クランクにヒットするも、まさかのバラシ。
消沈のせいか直後、キャストミスで引っ掛けたルアーを回収するときに手もとが狂い、生まれて初めてタックルを水没させてしまった。ラインをたどって難なく回収したが、愛機コンク50をアオコ水に漬け込んでしまったショックは大きい。

ラスト30分、これまで何度もブザービートを決めてきたサイレント2Aにチェンジ。

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急速に雨脚が強まる中、わずか50mほどのストレッチを往復しながら巻き続けると、待望のヒット。そしてむしろそれが自然の流れであるかのようにフックアウト。もうあまり感じるものがなかった。

バラシ。それはきわめて個人的な体験で、ある意味頭痛に似ている。他人からはうかがい知れないが、経験者には想像することができる。
限りなく正解に近づいたとはいえ、取り込んだのち自らの手でバスを放すという行為がいかな珠玉の果実であることか。キャッチ&リリースを旨とする我々にとって、バラすことと魚を掴むことの距離は果てしなく遠い。

実はそれほどバラさない方で、それは釣る絶対数が少ないからというのが理由だったりするのだけれど、完全に一年分はバラした感じである。使っているのが、おそらく過去市販されたバスロッドでは最もバレにくいと思われる竿なので、道具のせいにはできない。まあ、それも含めて釣りということで。これだけ頭が沸騰することも、逆の、釣れたときのエクスタシーも、日常ではなかなか味わうことのできない表裏一体の手触りである。

相当に厳しい状況だったことは確かなようで、ボート屋さんによると、釣った人で一匹だったとのこと。これをなぐさめとしても仕方ないが、まったく救われなかったというと嘘になる。

気になったのは、帰着途中に見かけた彼ら・・・


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雨に煙る水面に、一瞬目を疑った。ここってあそこじゃないよね?
十数年通っているが、初めて見た。
なんか、ちょっとね・・・いや別にいいんだけどね。