本当に「旧型は釣れる」のか
日生。


瀬戸内に面する、こぢんまりとした港町だ。
何度か通り過ぎただけだが、無性に心惹かれている。まず第一に、「ひなせ」という語感がひたすらに愛らしい。
海に目をやれば、こんもりとした島々が目の前にせまる。箱庭のような、小さな小さな海。
そこへお日さまのしずくを一滴垂らしたら、陽光がいつまでも町のすみずみにとどまっているかのような、明るさと暖かさがある。
あちこち走り回っていると、こんなふうに、いつかゆっくり訪れたいと思う町に出会う。その日のために、余計な情報は、あえて遠ざけることにしている。
さて。
最近私の周辺で話題に登ったところでは、バンディットやクリスタルSなど。
モデルチェンジ後に「前の方が良かったのに~」というルアーたちが存在する。いやむしろ、この一種独特な商品に関しては、新しくなって良くなったと言われることの方が少ないのではないか。
これには大きく三通りあると考える。
まず、本当の改悪。コストダウンで質が落ちるというのは、海外メーカーにしばしば見られる現象だ。実際は釣果に大差がないとしても、手を出すのにためらうほどであれば、これは釣れなくなったと同義だろう。相対的に機能が低下している場合などは言わずもがな。
もうひとつは、作り手の思惑に、使い手がついて行けていない場合。
使い手が、前モデルに信頼や愛着を抱いていればいるほど、この状況は顕著になる。
なので、作り手が仮に「分かってないな」と言ったとしても、そう簡単にことは済まない。
釣りはメンタルの占める部分が大きいので、この場合、新型は釣れないルアーに成り下がってしまう。当然その逆もあって、試しに買ってみた一投目に釣れたりすると、「やっぱ新型スゲー、総入れ替え!」となったりすることも、なくはない。
三つ目は、なんだかよく分からないけれど、確かに旧型の方が釣れるということが、すでに「定説」となっているもの。
ここしばらく、私のテキサス用ワームとして定着しているズームのベビーブラッシュホグ。出番は少ないが、信頼度は高い。
これは、旧型の方が釣れるとされることがよく知られたソフトベイトだ。

どちらもジューンバグだが、左が現行品で、右が旧型。旧型はワーム表面が梨地で全体に小ぶり。バリが多く、シルエットが少しぼんやりとしている。私には判然としないが、素材も違うという見解がある。
このワームを使い始めた頃には、すでに店頭在庫は現行へ移行済みだったようだ。
あくまでフォロー的に使うだけの用途だったこともあり、特に旧型を気にかけたことはなかった。
しかし、来季K.B.Sの少なくとも一戦は、絶対にテキサスリグが外せない試合になることが目に見えており、ここを少々補強しておこうと考えたのである。

軽く2シーズンぐらい戦えそうなほど集まった。それほどレアでもなさそうだ。
「なにをまた、中古ワーム熱心に漁って~笑」
という声は、多分聞こえてこない。
なぜなら私の節操のなさは、すでに皆様の知るところだろうから…