亀山ダム 9/7
泡だらけのシャロー。スモラバを泳がせては落とすことを繰り返す。次の動作に移ったとき、もう乗っていた。「来ました」ろしーたさんに声を掛ける。二度目の突っ込みであっけなくラインテンションがゼロに。恐る恐る竿先で聞くと、ジグの重みがない。
信じられないまたやってしまった。
バスさん、ごめんなさい…
ド下手くその話はここまで。
今回、初めてのエレキ操船で初めての湖を釣ることとなったろしーたさんだが、フライトから二時間も経てば、そんなことはまったく感じられなくなった。ボートコントロールはもとより、他船との間合い、ヘラ師の回避等についても、私があえてなにかを言う必要はなかった。
ろしーたさんはシャロークランクを軸に据えた釣りを展開、これはおそらく、総キャスト数の90%以上を占めていたと思われる。
バックハンドも駆使してレスターファインから放たれる弾道は正確に木立を縫い、加えて根掛かり等トラブルの回避が驚くほど巧み。
本当にここぞ、というピンを目にしたときのみピッチングロッドに持ち替えておられたが、その少ない機会で実際カバーからバスを引きずり出したのはさすが。残念ながらバレてしまったが、特筆すべきは、その後この釣り方にまるで執着しなかったことである。
あるブロガーさんが「巻き続けられる人間は案外いない」と評した通り、ろしーたさんの釣りは強靭だ。ローテーションは最小限であり、結果、信じたルアーを長時間水中へとどめることにつなげている。
亀山では、訪れる人すべてにスーパービッグの夢が与えられるが、それを現実として勝ち取れるのはこういうアングラーなのではないだろうか。
私は半分壊れていたのか、自分でも考えられないほど根掛かりを頻発させ、ろしーたさんをわずらわせた。
終了まで30分、最終エリアでキャストに集中するろしーたさん。そんなタイミングで、またしても根掛かり。ポール回収器が余裕で届くのに、取れない。じれた私は早々にラインを切り、ストップフィッシングを宣言した。あとは釣りに専念してください、と。
すぐさま「最後まで一緒に釣りましょうよ」という言葉が返ってきた。
この日、バス釣りの楽しみ方を教わったのは、間違いなく私の方だった。