小池原 1/21
この日私は、ラインブレイクによって二匹のバスを逃がすという、絶対にやってはいけないことをしました。
正直、記事にすることにためらいがあります。
しかし、日ごろ「捨てライン回収してます」とか「バーブレス使ってます」とか言っている人間が、都合の悪い釣行だけ伏せてもいいものだろうか、と考えました。
逃がして残念だった、という内容にならないよう、極力注意しますが、醜悪な記事になることはまちがいありません。
ここまでで十分、と思われましたら、以下は飛ばしていただけたらと存じます。
小池原には、前週の15日、初釣りを敢行していた。
減水は予想以上に進み、目算でマイナス1.7mといったところ。
狙うべきゴロタ帯が露出し、横に引く釣りが成立しない状態である。
手も足も出ず、早々に退散した。
ただ、こうなってしまえば絞りやすい。
ゴロタの沖はただのフラットなので、バスは石の沖側にぴったりとついているはずだ。
昔、真冬の常陸利根川でよくやった釣りのシャロー版と思えばいい。
6:30スタート。雨である。
ルアーはospハンツ5gにスイングインパクト。
タックルは関西バーサタイルとなりつつあるロードランナー630Mにフロロ12ポンドで、ライトラバージグには好適の上、幅広く巻き物もこなせる。
50mほどのストレッチをショートピッチで刻んでいく。
イメージとしては高さ3㎝のバンピングで、超、スローな釣りである。
いつになく、この釣りにすんなりと体が馴染んだ。
9時過ぎ、かすかなバイト。合わせるとしっかり乗った。
重いが、ややのっそりしたファイト。距離を投げていないのですぐに浮かせられた。完全に50を超えている。手が届くところまでもうひと寄せ、というところでバスが大きく首を振った。その瞬間バチーンという音とともにラインブレイク。
半ば精神が崩壊したが、釣ることでしか立て直せない。
うまくジグが外れることを念じながら、フロロ16ポンドを巻いたスペアのメタニウムに交換。
普段の自分からは考えられないほどの集中力でジグを撃っていく。
ヘラ師が入ったので、午後釣ろうと考えていた最深部には入れない。
このストレッチをやり切るのみだ。
3:00過ぎ、かすかなバイト。確信を持って合わせると、しっかり乗った。
まるで自分から泳いでくるようにすんなり寄ってくる。でかい。さっきよりでかい。
足下まで来ると狂ったように暴れ出した。猛獣のようなファイト。やけに白目の目立つ目が見えた瞬間、バチーンという音とともにラインブレイク。
30分ほど座り込んでいた。
壊れた私は、ナビで8km先の釣り具店を検索し、FCスナイパーの20ポンドを購入(本当は25ポンドが欲しかったが、無かった)。これでもまだ釣りたいのかと、自分の釣欲が恐ろしかった。
車をかっ飛ばして小池原に戻り、夕闇までの一時間ほど釣り続けたが、バイトはなかった。
釣行に関しては、以上です。
私はこれまでに、フロロカーボンラインに関する記事を何度か書いています。
インプレッションというのは、往々にしておススメという形になるものです。
私は、ラインブレイクをラインのせいにするつもりはありません。
ただ、事実をお伝えすることは、インプレッション記事を書いた人間の責務だと考えました。
この記事を書くと決めたのは、このためでもありました。
ラインほど、使う人によって感覚が異なるものはありませんし、そもそも同一の使用条件などただのひとつもないでしょう。
今回、二回ともジグのアイは口の外に出ていました。
ファイト中、ラインと石との接触はありませんでした。
ロッドはフルベンドしておらす、余裕を残した状態でした。
ティップから魚までの距離が短く、ラインにとっては耐衝撃性を問われる状況でした。
繰り返しますが、全ては自分の責任です。
道具のせいにするつもりは全くありません。
どこかで、野池で気軽に岸釣り、みたいな油断があったのだと思います。
分かっていたことではありますが、釣りはきれいごとだけでは済まないのだ、という思いを強くしています。
それをしっかり胸に刻んだうえで、これからもフィールドで遊ばせてもらいたいと思います。