ミャンマー問題 国連事務総長選びに影? ASEANの信頼揺らぐ | 特亜祭り

ミャンマー問題 国連事務総長選びに影? ASEANの信頼揺らぐ

2005年12月21日 (水) 02:50
 【バンコク=岩田智雄】東南アジア諸国連合(ASEAN)が次期国連事務総長候補に推しているタイのスラキアット副首相に対する国際的な支持の取り付けに、ミャンマーの民主化問題が否定的な影響を与えているとの見方が、ASEAN域内で浮上している。同国民主化に何ら役割を果たせないASEANへの国際社会の信頼が揺らいでいるからだという。



 八日にクアラルンプールで行われたASEAN外相の非公式夕食会で、加盟十カ国外相とゲストのスラキアット氏は、国連事務総長選びとミャンマー民主化問題について集中的に討議、産経新聞が入手した発言メモによると、この中で多くの加盟国がミャンマーに厳しい意見を浴びせている。



 インドネシアのハッサン外相は、ミャンマーの軍事政権が自宅軟禁下に置く同国民主化運動の指導者で最大野党、国民民主連盟(NLD)書記長のアウン・サン・スー・チーさんについて、「ASEANの一連の会議が始まる直前に軟禁が延長されたことはミャンマーがASEANの顔を平手打ちしたようなものだ。ミャンマー問題がASEANの団結に影響を与えている」と述べ、ミャンマーを厳しく非難した。



 議長国マレーシアのサイドハミド外相は、インドネシアのアチェ和平を称賛した一方で、「ASEANの信頼性はミャンマーのせいで傷つけられた」と発言。「ASEANは国連事務総長の候補者を抱える。ミャンマー問題で域内全体が批判される状況を放置するわけにはいかない」と述べ、ミャンマー問題で事務総長選びがしわ寄せを受けることに懸念を示した。



 夕食会ではフィリピンやシンガポールからも、ミャンマーがASEANの信用をおとしめているとの意見が相次いだ。



 バンコクの外交筋によると、事務総長選びでタイ政府からスラキアット氏への支持を求められた米国はこの九月、「ブッシュ大統領は反独裁や民主主義と人権の推進者であることに加えて、指導力のある“名のある人物”を候補者に求めている」と回答したという。



 このため、タイ側は、ミャンマーの人権問題批判を強める米国がこの問題で指導力を発揮できないASEANから事務総長を出すことに前向きでないと受け止めている。



 この夕食会では、事務総長選びで他国の意思決定に大きな影響を与える米国の支持をいかに取り付けるかについても、議論が交わされたという。


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