「日の丸」原発お披露目 台湾、2009年完成めざす
2005年 6月23日 (木) 02:47
【貢寮(台湾台北県)=河崎真澄】台湾電力は二十二日、日立製作所や東芝、石川島播磨重工業、三菱重工業など日本企業の技術で台湾東北部の台北県貢寮郷に建設している「第四原子力発電所」(河崎真澄撮影)=を、日本人記者団に公開した。台湾電力によると、今年五月末段階の建設の進み具合は全体の約60%。第一号機は、当初計画より三年ほど遅い二〇〇九年ごろ完成する見通しという。
一三五万キロワットの改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)二基を設置する。東京電力柏崎刈羽原発と同型で、米国GE社のライセンスで日本企業が海外で手がける初めての「日の丸」原発輸出プロジェクトだ。
国民党政権時代の一九九九年三月に建設が承認されて着工した第四原発は、建設反対を掲げて二〇〇〇年に誕生した民進党の陳水扁政権がいったんは建設中止を決定したが、国民党など野党の強い反発で翌年二月に建設続行を認めるなど、与野党攻防の政治材料にされ、建設がたびたびストップした。「脱原発」を党綱領に掲げる民進党は将来的に「非核国家を最終目標とする」ことを確認しており、三年後の次期総統選でもこうした「原発問題」が選挙戦の争点となる可能性もある。
第四原発の当初建設費用は千八百八十七億台湾元(現在のレートで約六千四百十六億円)だったが、建設遅延による利払い増などで数百億円の追加費用が発生した。