外国アニメ放映禁止へ 中国
2005年 6月10日 (金) 15:35
ゴールデン・タイム 「国産」の育成目的
【北京=野口東秀】中国政府は全国のテレビ局でゴールデン・タイム(午後五-九時)に日本など外国製アニメを放映することを禁止する見通しだと、九日付の香港紙「東方日報」やAP通信が伝えた。国産アニメの保護育成が目的のようだが、最も人気の高い日本作品の締め出しにつながりかねない、という。
中国では、二〇〇〇年から各局が放映するアニメ作品は六割以上を国産とし、外国作品は四割以下とすることを義務づけているが、中国中央テレビ(CCTV)を除く大半のテレビ局でこの規定が守られず、当局が強制措置に踏み切ることになった。
背景には、米国のディズニーや日本のアニメが子供たちに人気があり、特に日本のアニメでは、「名探偵コナン」「ウルトラマン」「ちびまる子ちゃん」「キャプテン翼」「超魔神英雄伝ワタル」などを都市部の小学生のほとんどが視聴しているともいわれる。
中国で日本アニメや漫画の評価は最も高く、中国社会科学院などの調査でも、「ドラえもん」が「最もユーモアがある」読み物として選ばれたことがある。
中国政府は、子供が外国文化、特に西側世界の影響を受けすぎることを懸念し防ぐ一方、国産アニメの育成に力を入れてきた。
強制措置の背景にはアニメ産業の育成の狙いもありそうだ。
ゴールデン・タイムでの外国アニメ作品の放映禁止措置は年内にもとられそうだが、注目されるのはアニメキャラクターの関連グッズの販売も制限されるかどうかだ。放映禁止措置の背景に国内産業育成があるとすれば関連商品の規制の可能性も十分にあり、世界貿易機関(WTO)協定違反となる疑いも出てきそうだ。
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