脳波で口座にアクセス、ドアも開ける=カナダで研究
【オタワ14日】カナダの研究者たちは脳波でカギを開けたり銀行口座にアクセスする方法の開発を進めており、近く実現できると期待している。個人認識システムとして幾つかの企業は既に眼球の虹彩を使う方法を考案したが、カナダで研究中の方法はこれよりずっと進んだもので、カード式のカギ、暗証番号も不要にし、思考するだけで銀行からの預金引き下ろし、コンピューターデータおよび制限区域へのアクセスができる方式。
オタワのカールトン大学の研究者ジュリー・ソープ氏が構想しているシステムでは、使用者は単にパスワードを頭に浮かべるだけでよく、バイオメトリックのセキュリティー装置が思考を読み取り、使用者を認識する。脳波信号は、同じことを考えても、指紋と同様、個々人によって若干の違いがあることを前提としたシステムだという。
パスワードは騙されて人に知られたり、眼球あるいは指紋の照合用にコンピューターに保存したバイオメトリック情報とかカード類は紛失したり盗まれる可能性があるが、パスワードならぬ「パス思考」はそういうことがない点でもユニークだとソープ氏は言っている。
パス思考方式が商業的に応用可能かどうかはまだ証明されていない。〔AFP=時事〕 [時事通信社:2005年12月15日17時08分]