受精卵の着床促すたんぱく質、東大チームが発見
哺乳(ほにゅう)類の受精卵の着床に高率で問題が起きるメカニズムを、東大薬学部の新井洋由(ひろゆき)教授(衛生化学)らのチームが、マウスで初めて解明した。
人間の不妊治療にも将来、応用が可能な研究成果として注目される。4日付の英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。新井教授らは、マウスの子宮内膜に「LPA3」というたんぱく質があることを見つけた。これを持たないマウス約200匹を遺伝子操作で作り、働きを調べたところ、排卵して受精卵ができるまでは正常だったものの、受精卵が正常な場所に着床せず、すべてのメスで、子宮頸部(けいぶ)に固まって着床したり、一つの胎盤を複数の受精卵が共有するといった異常が見られた。
妊娠期間は通常より1~2日延び、平均8匹生まれる胎児が約3匹しか生まれず、死産も多かった。
不妊治療では体外受精が広く普及しているが、着床の仕組みはほとんど解明されておらず、着床率の低さが障害になっている。[ 2005年5月5日3時6分 ]
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