台湾・連戦主席きょう訪中 次期総統選に布石 政権奪還へ海峡安定演出 | 特亜祭り

台湾・連戦主席きょう訪中 次期総統選に布石 政権奪還へ海峡安定演出


2005年04月26日(火)

 【香港=河崎真澄】二十六日から訪中する台湾の最大野党、中国国民党の連戦主席は二十五日、台北市内で記者会見し、北京で行う中国共産党の胡錦濤総書記(国家主席)との会談で、中国の武力行使にも台湾独立にも反対の意向を伝え、台湾海峡の「現状維持」を確認する方針を明らかにした。陳水扁政権下で中台緊張が高まる中、国民党主導で台湾海峡の和平と安定を演出することで、三年後に迫った次期総統選での政権奪還に弾みをつける狙いだ。



 連氏は会見で、六十年ぶりとなる国共両党の首脳会談で、「歴史的な問題から抜け出し、平和な未来に向けて(中台の)双方がいかに協力するか」と話し、共産党との敵対関係に終止符を打つ意向を示した。中国系の香港紙・文匯報は、会談後に両党は、「中台交流に関する重要な合意を発表する」との情報も伝えており、両党は国共内戦に始まった中台の緊張状態について、終結に向けた取り組みを示す可能性もある。



 南京、北京、西安を経て訪れる上海で、連氏は五月二日、中国の対台湾窓口機関「海峡両岸関係協会」の汪道涵会長と会談することも決まった。汪氏は一月に死去した台湾の辜振甫・海峡交流基金会前理事長と、過去に二度にわたって中台を事実上代表する形で会談。冷戦終結後の中台交流の道筋を探ってきた。



 連氏がこの時期に訪中し「中台和平」のための会談を共産党と推し進めるのは、昨年十二月の立法委員(国会議員)選で野党連合が過半数を制した環境下で、七月には国民党の主席選挙が行われる政治タイミングをにらんでのことだ。



 連氏は主席を八月に退任すると宣言しており、訪中成果を「花道」に、国民党による対中関係の改善を内外に印象付ける狙いがある。



 民進党の陳政権は、国民党にとって二〇〇〇年の総統選で政権を奪われたライバルだ。共産党にも同党は「台湾独立」を掲げる存在として“共通の敵”となっている。このため、新たな「国共合作」による陳政権の追い落としが両党の共通の利益にもなる構図だ。



 連氏の後任主席は、次期総統選での国民党候補としてほぼ確実に指名を受ける。今月三日に台北市の馬英九市長が正式に主席選への出馬を表明。一方、王金平立法院長(国会議長)も出馬の意向で、二人の国民党副主席による一騎打ちになる見通し。ハリウッドスターばりのルックスで女性層に強い人気を誇る馬氏が一歩リードとみられている。



 馬氏は選挙後、連氏を名誉主席に推すと話しており、連氏の訪中を最大限、生かしていく意向のようだ。


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 ■戦後の主な国共関係


 1945 国民、共産両党首脳が重慶で会談


   46 国共内戦が再燃


   49 中華人民共和国建国、国民党政権が台湾へ移転


   54 中国軍が金門島を攻撃(第1次台湾海峡危機)


      米国と台湾が「米華相互防衛条約」調印


   58 中国軍が金門島に大規模砲撃(第2次台湾海峡危機)


   71 国連に中国復帰、台湾は国連脱退


   75 蒋介石総統死去


   79 米中国交正常化。中国が台湾武力解放の方針を基本転換


   87 台湾の戒厳令解除


   88 蒋経国総統死去、李登輝総統が就任


   93 第1回中台「民間」トップ会談


   96 台湾海峡で中国が大規模軍事演習(第3次台湾海峡危機)


   98 第2回中台「民間」トップ会談


 2000 国民党が総統選敗北で野党に転落


   05 国民党の連戦主席が訪中


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