心疾患などを引き起こす遺伝性のミトコンドリア病の発症を核移植によって防ぐことに、筑波大の林純一教授らの研究グループが成功した。成果は7日付の米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。
ミトコンドリア病は、細胞内にある小器官「ミトコンドリア」の異常が原因で、成長障害が起きたり、脳、筋肉、腎臓などに様々な症状が出たりする病気。卵子に含まれるミトコンドリアを通じ、母から子へ遺伝することが知られている。
研究グループは、この病気のマウスの受精卵から核を取り出し、あらかじめ核を取り除いておいた別の健康な卵子に移植した。39個の「核移植卵」から11匹のマウスが誕生。寿命まで発病が抑えられることを確認したという。[ 2005年11月8日13時50分 ]