甘味料をスプレー、手術後の癒着防止 東大など特許申請
2005年 7月 1日 (金) 23:50
甘味料や保存剤として食品に使われる糖類の一種「トレハロース」に、手術後の癒着を防ぐ効果があることがわかった、と東大などの研究グループが1日発表した。スプレーで手術中に振りかけるだけの簡単な方法で、特許も申請した。
手術で臓器などが空気に触れて乾燥すると、他の臓器などとくっつくことがある。腹部手術の半数以上にみられるといい、再手術が必要なケースもある。
研究グループは、トレハロースが水分子を包み込んだり細胞膜を保護したりして、乾燥を防ぐ効果があることに注目。ウサギの開腹手術を1時間かけて行い、6匹は濃度5%のトレハロース溶液を15分ごとに5回、臓器などの表面をぬらす程度振りかけた。6匹は何もしないで手術を終えた。
2週間後に再手術すると、トレハロースを使った方は1匹しか癒着が起きず、何もしなかった方は3匹に重度や中度の癒着がみられた。
今後、さらに動物実験などを行い、民間会社と共同で製品化を目指すという。東大の佐々木伸雄教授(獣医外科学)は「生体に無害で、簡単に使えるのがメリット」としている。