肺がん治療に新薬=従来の化学療法と併用で高い延命効果
【オーランド(米フロリダ州)14日】進行肺がん患者に従来の化学療法剤と血管新生阻害剤「アバスティン」を併用して投与すると、延命効果が高まるとの研究報告が、当地で開催された米臨床がん学会(ASCO)の年次総会で発表された。バンダービルト大学医療センターのサンドラー準教授は13日記者団に対し、「標準的な化学療法と併用すると、進行がん患者の延命を助けることを立証する初めての研究報告である」と述べた。
アバスティンはスイス医薬品大手ロシュ社の子会社ジェネンテック社(本社サンフランシスコ)が製造しており、腫瘍に酸素と栄養分を供給する血管の造成を阻害することによって、腫瘍の成長を遅らせる効果を持つ。
研究報告によると、進行肺がん患者434人に併用治療を施した結果、51.9%が1年後も生存していた。化学療法剤だけを投与された444人の生存率は43.7%。2年後には、併用治療の患者のうち22.1%が生存していたのに対し、化学療法のみの患者は16.9%だった。
アバスティンと化学療法剤の併用治療は、2004年に米食品医薬品局(FDA)から結腸がん向けとして承認されているが、ジェネンテック社は肺がん患者への使用についても承認を得たい考えだ。〔AFP=時事〕2005年05月15日(日)
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