がん診断へ応用も、机上レーザーで原子核変換に成功
机上で使える小型レーザーで原子核変換をし、寿命の短い放射性物質を作ることに世界で初めて成功したと、浜松ホトニクス(本社・静岡県浜松市)が設立した「光科学技術研究振興財団」が11日発表した。この装置が、がん診断の陽電子放出型断層撮影(PET)に使う薬剤を作る大型設備に代わると、車の巡回によるPET検査も可能になる。PETは、がん細胞が体内でぶどう糖を大量に取り込む性質を利用する診断法。関係者は「がん征圧につなげたい」と期待する。
装置は、2メートル×4メートルの机上に収まる大きさ。外国でレーザー照射による原子核変換の例はあるが、ビルのような巨大な装置によるものだった。
新しい装置は、浜松ホトニクスと共同開発した粒子発生ターゲットに、レーザー光を集中照射して高エネルギーの重陽子(陽子1個と中性子1個からなる)を作り、それをメラミン樹脂に含まれる炭素12(陽子数6)に当てる。その結果、炭素12の陽子が一つ増え、半減期10分の短寿命放射性物質である窒素13(陽子数7)ができる。
窒素13はPET用薬剤に利用できるが、現在できる窒素13の放射能量は1ベクレル。実用化には1億ベクレル級まで8ケタ量を増やす必要がある。研究統括の中井貞雄・光産業創成大学院大学学長は「3年間で実用化につなげたい」と強気の見通しを示した。2005年05月12日(木)
経済産業大臣指定、伝統的工芸品。
一度、真多呂人形をご覧下さい。