心筋細胞の培養法確立、心臓再生医療に道 慶大教授ら | 特亜祭り

心筋細胞の培養法確立、心臓再生医療に道 慶大教授ら


 さまざまな細胞になる能力を持つマウスの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を培養して、9割以上を心筋細胞に育てる方法を、福田恵一・慶応大教授(再生医学)らのグループが開発した。人の心筋細胞の大量生産にもつながる技術で、心筋梗塞(こうそく)などで失われた細胞を補うといった心臓の再生医療に近づく成果だ。


 米科学誌ネイチャー・バイオテクノロジー(電子版)に発表された論文などによると、福田さんらは、マウスの初期の胎児を詳しく観察し、将来心臓になる細胞では一時的にノギンというたんぱく質がたくさんできていることを発見。ES細胞を培養する際、特定の濃度のノギンを特定の時期に限って加えると、9割以上が心筋細胞になることを突き止めた。


 ノギンを使わない従来の培養法だと心筋細胞は1割未満しかできなかったという。今後、ヒトのES細胞でも効率よく心筋細胞に育てる条件を探り、心筋梗塞などの患部に移植して心機能を回復させる治療法の実現を目指す。2005年05月07日(土)


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