マラソン中の水分摂りすぎは危険? 米医学誌
2005.04.14Web posted at: 20:30 JST- REUTERS
ボストン(ロイター) マラソン選手がレース中に水分を過剰摂取すると、血液中の塩分が低下し危険な状態になる「低ナトリウム血症」に陥る危険がある──との研究結果が、13日付の米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表された。
ボストンにある小児病院のアーモンド医師らの研究グループが、2002年ボストンマラソンに参加した488人を対象に調査を行った結果、13%の選手が「低ナトリウム血症」になっていたとしている。
レースでは28歳の女性ランナーが、ゴールまで約6.5キロの地点で低ナトリウム血症により死亡。以来、主催者側は水分の過剰摂取は危険と選手に警告している。
研究グループは「低ナトリウム血症の最大の判断基準は、レース後の体重増加」と結論づけている。体重増加の可能性が高いのは、(1)レース中に3リットル以上の水分摂取、(2)1マイル(1.6キロ)毎の水分補給、(3)スローペース、(4)女性、(5)肥満度指数(BMI)が20%以下のやせ型──といった条件に当てはまる場合だという。
適正な水分摂取量については、個々の体型や発汗量によって異なるため、選手はレース前後に体重を計測して、自分で水分補給の適量を知るべきだとしている。
また、低ナトリウム血症にかかるリスクは、どの種類の飲料でも同じで、「スポーツドリンクにも保護作用がないと認識することが重要」としている。
専門家は「マラソンは、死亡率が5万人に1人以下のとても安全なスポーツだが、研究チームの提案は説得力があり実際的なので、全選手が真剣に受け止めるべき」としている。
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