アルツハイマー病:遊具が予防効果 人間にも効果?--米シカゴ大のマウス研究 | 特亜祭り

アルツハイマー病:遊具が予防効果 人間にも効果?--米シカゴ大のマウス研究

 ◇生活上の“刺激”で予防効果--米シカゴ大実験

 アルツハイマー病のマウスを遊具付きのかごで飼育すると、病気の原因物質が脳内に沈着しにくいことが、シカゴ大などの実験で明らかになった。運動など生活環境がアルツハイマー病の進行を遅らせる可能性を示す世界初の成果で、「人間の発症予防につながる可能性がある」と専門家も注目している。

 研究はこのほど米科学誌「セル」に発表された。研究チームは、アルツハイマー病の生後1カ月のマウス16匹を、9匹は回し車やトンネルなど遊具付きのかご、7匹は遊具のないかごで、5カ月間飼育した。

 アルツハイマー病は、脳内にベータアミロイドと呼ばれるたんぱく質が沈着するため神経細胞が死に、脳が萎縮(いしゅく)する。実験後、マウスの脳を調べた。

 遊具付きかごのマウスのベータアミロイド沈着量は、遊具がないマウスの約4割だった。特に運動量が多かった3匹の沈着量は、残りのマウスの約3分の1に過ぎなかった。

 さらに遊具付きかごのマウスの脳内では、ベータアミロイドを分解する酵素「ネプリライシン」の濃度が、遊具なしマウスのほぼ倍になっていた。脳内のネプリライシンは、加齢やアルツハイマー病の進行とともに減少することが明らかになっている。研究チームは「運動など刺激のある環境では、ネプリライシンが多く生成され、脳内のベータアミロイド分解が促進される」と分析している。

 アルツハイマー病研究に詳しい西道隆臣(さいどうたかおみ)・理化学研究所神経蛋白(たんぱく)制御研究チームリーダーは「グループホームのように個々の高齢者に作業が割り当てられ、日常生活と同様の刺激がある環境で過ごすことが、アルツハイマー病の予防に役立つかもしれない。そうした期待を抱かせる興味深い実験結果だ」と話している。【永山悦子】毎日新聞 2005年4月4日 東京朝刊

リンククラブであたらしい、ユニークなドメインをお手軽に。