相次ぐマラッカの海賊事件、テロ誘発も=米沿岸警備隊副司令官
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【クアラルンプール8日】アジア諸国を歴訪中のテリー・クロス米沿岸警備隊副司令官(海軍中将)=写真=は8日、マレーシアの首都クアラルンプールで記者会見し、マラッカ海峡で続発している海賊事件について、海上テロを誘発する恐れがあると懸念を表明した。
副司令官は、海事協力や港湾の治安強化について話し合うため、マレーシア入りしている。マラッカ海峡では3月14日に日本船籍のタグボート「韋駄天」の船長らが拉致されるなど、過去6週間に海賊事件が5件続発。このうち今月6日にインドネシア・カリムン島沖で日本の大型石油タンカーが包囲された事件ではタンカーが海賊船を振り切り、難を逃れたが、残る4件はいずれも船内へ踏み込まれ、強奪や誘拐に遭った。
これについてクロス副長官は「テロリストがつけ込む隙があることを示すもので、懸念している」と指摘。年間5万隻の船舶が世界の貿易品の3分の1を運ぶマラッカ海峡で海賊船が船を容易に襲撃できる状況では、テロリストがタンカーを乗っ取り、その爆破や海上封鎖によって国際貿易を混乱に陥れる恐れがあるとの見方を示した。
マレーシア、シンガポール、インドネシアの3国は昨年、マラッカ海峡の合同パトロールを開始。マレーシアは、タグボートなどに武装警官を乗り込ませると発表した。しかし同国は、米国などの海軍にパトロール支援を求める考えはないとしている。
クロス副司令官は「問題解決は当事国の責任。ある程度改善が見られるが、今後もっと成果が上がるよう望んでいる」と述べるとともに、米沿岸警備隊が港湾の治安調査のためマレーシアを視察し、同国海事当局者を米国に招く考えも明らかにした。〔AFP=時事〕 [時事通信社:2005年04月09日02時53分]
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