ちょっと前の記事ですが、北九州市のテーマパーク「スペースワールド」が、5000匹の魚を氷漬けにしたアイスリンク上でスケートが楽しめるという演出が、ネットで炎上しました。
スペースワールドの公式サイトでは、「前代未聞のアトラクションで日本初、いや世界初間違いなし」と宣伝されていました。
下記は、「スペースワールド」のFacebookの写真(現在は削除)です。



写真:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1611/26/news037.html
「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・」などのスタッフの不用意な文章も不評となり、炎上したようです。
氷漬けにされた魚は生きた魚ではなく、その多くは「規格外」の商品にならない魚を市場から卸して氷漬けにして展示したとのことですが、そういう問題ではないですね。
案の定、「悪趣味」「生命への冒涜(ぼうとく)」「狂気しか感じない」の意見が殺到し、ネットで炎上しました。
結果として、この魚の氷漬けアイスリンクは取り止めになり、公式ホームページで以下のコメントが掲載されました。

この件に関して、まず最初に私が思うのは、「想像力の欠如」です。
一部には面白がる人はいるでしょうが、普通の感覚からすれば、これは「凍った魚たちの墓場」であって、生きた魚が泳いでいる水族館のような楽しさはありません。気持ち悪いです。
規格外の商品にならない魚だから構わないという話にはならず、生き物への冒涜や悪趣味だと感じる人たちはいるわけです。
炎上することくらい、最初に想像できなかったのでしょうか?
この魚の氷漬けアイスリンクが、会社という組織の判断で行われて、本当に実行されてしまったことに驚きます。しかも、この日本で…。
社内で誰も反対しなかったのでしょうか? 事情は知りませんが、ワンマン経営者が独断で押し切ってしまったのでしょうか? ちょっと考えられない判断です。
つい最近も、「おでんつんつん男」がコンビニのおでんを指で突っつきまくる動画を投稿して炎上し、警察に逮捕されました。当然だと思います。
「おもしろい」「注目される」の先に、何が起こるかを想像できないんですね。
インターネットがそのような人間たちを生み出してしまったのか、それとも、ネットによってこのような人間たちが浮き彫りになってきたのか分かりませんが、考えさせられるものがあります。
もう一点として、物事には善悪の判断とともに、「美しいか、美しくないか?」の価値判断も加えるべきだと思います。
美しいか美しくないかの判断は、理屈抜きに心が感じるものなので、善悪とは異なる判断ができるようになります。たとえ言っていることは正しくても、言葉が汚ければ受け入れられないのです。
魚の氷漬けアイスリンクは、美しくないのです。これを多くの人々が美しいと感じるならば、世も末です。
炎上したということは、多くの人たちの美の価値基準が狂っていないということなので、その点は、ほっとしました。
この件には続報があります。
経営難が続いていて、魚の氷漬けリンクでお客さんを集めようとしたのか、それとも魚の氷漬けリンクが問題になって経営難に追い込まれたのか分かりませんが、ホームページで下記のお知らせが掲載されていました。
スペースワールド閉園のお知らせ
平素は格別のご愛顧を賜りまして厚く御礼申し上げます。
さて、当園は1990年の開業以来、多くのお客様に楽しさを提供して参りましたが、諸般の事情により2017年12月末日をもちまして閉園することと致しました。
これまでの長きに亘るご愛顧に感謝申し上げるとともに、営業終了までの間、お客様の笑顔のためにスタッフ一同励んで参りますので、皆さまのご来園を心よりお待ち申し上げております。
公式サイト:http://www.spaceworld.co.jp/
経営というのは大変だな…と、つくづく思います。
話題を作って人を呼び集めることも大切ですが、テーマパークなのですから、何よりも「ワクワクする楽しさ」を一番大切にしなければいけませんね。
スペースワールドの公式サイトでは、「前代未聞のアトラクションで日本初、いや世界初間違いなし」と宣伝されていました。
下記は、「スペースワールド」のFacebookの写真(現在は削除)です。



写真:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1611/26/news037.html
「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・」などのスタッフの不用意な文章も不評となり、炎上したようです。
氷漬けにされた魚は生きた魚ではなく、その多くは「規格外」の商品にならない魚を市場から卸して氷漬けにして展示したとのことですが、そういう問題ではないですね。
案の定、「悪趣味」「生命への冒涜(ぼうとく)」「狂気しか感じない」の意見が殺到し、ネットで炎上しました。
結果として、この魚の氷漬けアイスリンクは取り止めになり、公式ホームページで以下のコメントが掲載されました。

「想像力の欠如」の問題
この件に関して、まず最初に私が思うのは、「想像力の欠如」です。
一部には面白がる人はいるでしょうが、普通の感覚からすれば、これは「凍った魚たちの墓場」であって、生きた魚が泳いでいる水族館のような楽しさはありません。気持ち悪いです。
規格外の商品にならない魚だから構わないという話にはならず、生き物への冒涜や悪趣味だと感じる人たちはいるわけです。
炎上することくらい、最初に想像できなかったのでしょうか?
この魚の氷漬けアイスリンクが、会社という組織の判断で行われて、本当に実行されてしまったことに驚きます。しかも、この日本で…。
社内で誰も反対しなかったのでしょうか? 事情は知りませんが、ワンマン経営者が独断で押し切ってしまったのでしょうか? ちょっと考えられない判断です。
つい最近も、「おでんつんつん男」がコンビニのおでんを指で突っつきまくる動画を投稿して炎上し、警察に逮捕されました。当然だと思います。
「おもしろい」「注目される」の先に、何が起こるかを想像できないんですね。
インターネットがそのような人間たちを生み出してしまったのか、それとも、ネットによってこのような人間たちが浮き彫りになってきたのか分かりませんが、考えさせられるものがあります。
美しいか、美しくないかの価値判断も大切
もう一点として、物事には善悪の判断とともに、「美しいか、美しくないか?」の価値判断も加えるべきだと思います。
美しいか美しくないかの判断は、理屈抜きに心が感じるものなので、善悪とは異なる判断ができるようになります。たとえ言っていることは正しくても、言葉が汚ければ受け入れられないのです。
魚の氷漬けアイスリンクは、美しくないのです。これを多くの人々が美しいと感じるならば、世も末です。
炎上したということは、多くの人たちの美の価値基準が狂っていないということなので、その点は、ほっとしました。
スペースワールド閉園
この件には続報があります。
経営難が続いていて、魚の氷漬けリンクでお客さんを集めようとしたのか、それとも魚の氷漬けリンクが問題になって経営難に追い込まれたのか分かりませんが、ホームページで下記のお知らせが掲載されていました。
スペースワールド閉園のお知らせ
平素は格別のご愛顧を賜りまして厚く御礼申し上げます。
さて、当園は1990年の開業以来、多くのお客様に楽しさを提供して参りましたが、諸般の事情により2017年12月末日をもちまして閉園することと致しました。
これまでの長きに亘るご愛顧に感謝申し上げるとともに、営業終了までの間、お客様の笑顔のためにスタッフ一同励んで参りますので、皆さまのご来園を心よりお待ち申し上げております。
公式サイト:http://www.spaceworld.co.jp/
経営というのは大変だな…と、つくづく思います。
話題を作って人を呼び集めることも大切ですが、テーマパークなのですから、何よりも「ワクワクする楽しさ」を一番大切にしなければいけませんね。