12月11日(金)

 

またまた、夜中に、腹痛が発生しました。

毎晩のことです。

4時ころ、昨日以上に激しい痛みが襲ってきました。

このまま、死んでしまうのかというほどの激痛でした。

 

ナースコールで、看護師さんを呼びました。

 

看護師さんが当直医へ連絡したところ、痛み止めの錠剤を追加するようにとの話があったそうで、痛み止めを飲んでみました。

少し楽になったような感じがしましたが、相変わらず痛いです。

 

看護師さんも、しょっちゅう、見に来てくれます。

当直医に、再度、相談したところ、

「当直の先生が来ようかと言われているが、あと、30分もすれば、主治医の先生が来られるので、主治医に診てもらった方がいいとの話もされている。」

との話があり、とりあえず、主治医の先生を待つことにしました。

 

7時半になりましたが、先生、来ません。

8時前にやってきました。

「うーん、何だろう」と言いながら、何が原因なのか分からないような感じです。

カンファレンスがあるようで、「また来ます」と言って、出て行ってしまいました。

 

おいおい、こんなんに苦しんでいるのに、「また、来ます」はないやろと思いました。

こんなことなら、当直の先生に診てもらえば良かった。

 

その間に、外科の先生が、様子を見に来てくれました。

触診とかで、外科的には、問題ないと思うのだがとの診断です。

泌尿器科の先生と相談してみると言って、帰っていかれました。

 

カンファレンスが終わり、先生が戻ってきて、新膀胱とSJの洗浄をしてもらいました。

少し、楽になりました。

 

原因が分からないので、とりあえず、レントゲンを撮ることになりました。

2日前に撮ったばかりですが。。。

ただ、この痛み、この状況で、レントゲンを撮りにいくのは、正直厳しいです。

更に、いつもなら昼から行くらしいですが、9時過ぎに行くことになりました。

今回は、助手の方が、車いすで連れて行ってくれました。

 

前回のレントゲン以上に厳しい状況です。

痛くて、車いすから立ち上がれない。

なんとか、胸部と腹部の撮影は終わりました。

まさか、寝転んでの撮影は無いと思っていたけど、やっぱり入っていました。

技師さんが、三人がかりで介助してくれて、なんとか撮影終了しました。

 

病棟に戻り、ヘロヘロ状態です。

 

そんな中、看護師長さんがやってきて、新たな手術患者を重症病棟に入れるので、個室へ移動するよう説明がありました。

新しい病室は、ナースステーション前の、個室Ⅽです。

ベッドに寝たまま、移動です。

看護師さんが、テレビの位置とかをセットしてくれ、ほっと、一息。

 

先生から、痛み止めについて、点滴から、錠剤に変更する旨お話がありました。

どっちが効くのかは分かりませんが、痛い痛いといっているので、錠剤の方が効くのかな??

 

昼過ぎに痛み止めを飲みました。

なんだか、体が、ぽかぽかしてきました。

もしかして、熱がでたのではと思い、看護師さんに、熱を計ってもらいました。

 

36.9度。

ぎりぎりですが平熱です。

どうも、この部屋が暑いのかも知れません。

ただ、古い病室なので、温度調整が出来ません。暖房を切ってもらいました。

 

しばらく、ウトウトしていたら、またまた、強烈な腹痛が襲ってきました。

腹を締め付けるような痛みで、耐えられない感じです。

ナースコールで、先生を呼んでもらいます。

先生がやってきましたが、「うーん、朝、撮影したレントゲンでは、特に問題はなかったし。。」

と、言ってます。

とりあえず、痛み止めを飲んで、様子を見ましょうということになりました。

 

いえいえ、こんなに苦しんでいるのに、痛み止めしか処置がないのかと、悲しくなってきました。

このまま、死んでしまうのではないかと不安になりました。

 

先生が、「今の痛みは、10段階でどれくらいですか」って聞くので、

「10です」と答えました。痛み止めの点滴が復活しました。

少し、痛みは和らいだ感じです。

 

4時ころ、再び、激しい腹痛が襲ってきました。

 

看護師が、先生を呼んで、主治医2人がやって来ました。

 

上の先生が、イレウスの可能性を心配しているようです。

ただ、腸は、ゴロゴロ鳴っています。

 

とりあえず、いつものように、新膀胱とSJの洗浄を行ってもらいました。

新膀胱の洗浄を行うと、腸カスが大量に出てきました。

少し痛みが引いていきました。

 

これから先、このような状況が続くことになるのですが、自分なりの分析です。

 

自分は、新膀胱を増設するのに、S状結腸を切って再生しています。

あくまで、代用です。

腸は、腸であり、膀胱ではありません。

 

腸には、便を通す・流すために、ヌルヌルがあります。

新膀胱にした際、そのヌルヌルが、いっぱい出てきます。

この業界では、「腸カス」とも言っているようです。

この「腸カス」が、結構、多くて、大きくて、バルーンカテーテルの中に詰まって

しまうことがあります。

そうなると、カテーテルから尿が排出されず、新膀胱に尿が溜まってしまいます。

このような状態を解消するため、SJを入れてあるんですが、それでも対応しきれない場合があるようです。

新膀胱の容量は小さいので、すぐに、満杯になってしまいます。

破裂すると大変です。

それで、行き場のなくなった尿の影響で、腹痛が起こるということです。

 

回腸(小腸)を利用した新膀胱の場合も同様だと思いますが、腸カスが、どれくらい出るのかは分かりません。

 

新膀胱の洗浄は、基本、朝にしてもらうようですが、自分の場合、朝夕2回してもらってました。

腸カスが多すぎて、それでも対処しきれなかった感じがします。

 

とりあえず、原因らしきことが分かりました。 

 

また痛くなったら、「看護師さんに、尿を引いてもらってください」と言われました。

 

夜の看護師さんが、就寝前に、尿を引いてくれました。

この時も、かなりの腸カスが出ました。

でも、それで、かなり楽になりました。

とりあえず、死ななくて良かった。

念のため、痛み止めの点滴をお願いして寝ました。

 

ただ、新膀胱の洗浄は、医師しかできないようです。

看護師さんは、詰まっている尿を引くことしかできないようです。

 

長い長い一日でした。