1ヶ月以上前の内容になります。

 

12月7日(月) 

 

とうとう、手術の日がやってきました。

不安で眠れませんでした。

ウトウトしながら、5時には目が覚めました。

 

6時頃に、看護師さんがやってきました。

とりあえず、段取りについて確認をしました。

 ・薬を飲む

 ・引っ越し荷物の整理をする

 ・浣腸する

 

ということで、とりあえず、カルボシステインを飲んで、荷物を整理することにしました。

 

昨日、大腸の洗浄で、便は出尽くしたと思っていましたが、何となく、便意があったので、

トイレに行きました。

不思議なことに、少し、汚れたものが出てきました。

洗浄のあと、絶食だったんですが、人間の臓器ってどうなっているのでしょうか??

 

荷物が整理できたころに、看護師さんがやってきました。

 

唯一の水分補給であったアミノバイタルも、6時30分で終了です。

ここからは、飲み物も禁止です。

 

そのあと、浣腸です。浣腸は初めてです。

看護師さんから、「5分は我慢してくださいね。」と言われました。

 

「どういう体制で待つのがいいのか」聞いたところ、

「行きたくなると早いので、すぐに行ける体制がよい。」との回答がありました。

自分としては、どういう体制で待つのが、楽なのか聞いたんですけど、通じなかったようです。。。

 

2分くらいで、便意が襲ってきました。これは、予想以上に強烈です。

あと、3分。 こりゃ大変だ。

テレビの時計を見ながら、我慢です。4分、4分30秒。

トイレに入ると、精神的に行きたくなるので、ひたすら部屋で我慢しました。

5分になったところで、トイレに駆け込みました。

座ったとたん、シャーっと出ました。

で、さっきと同じように、少し汚れたものが出てきました。

大丈夫かな。。。

 

看護師さんを呼んで、確認してもらったら、大丈夫とのことでした。

 

8時15分に手術着に着替え、出発です。

荷物は、ナースステーションに預けました。

 

エレベーター前に行くと、同じような姿の患者さんが二人いました。

家族の方もおられた。

ここで、お別れだと思っていたら、エレベーターに乗りこみ、手術室のある3階で見送りとなったようです。

 

もちろん、自分は、一人です。

エレベーターを降り、手術室へ向かう廊下で、看護師さんが、「寒くないですか」って、

気遣ってくれました。

何となく、竹原慎二さんの話をしながら歩いていました。

 

手術は、17号室。

手術室に入ると、中央に手術台があり、隅っこに、ダビンチが置いてありました。

「これが、ダビンチか」と思い、眺めていると、執刀医の先生がやってきて、説明してくれました。

先生は、部屋の隅っこにある。コントローラーで操作するらしいです。

 

 これから、手術を受けるというのに、この雑談的な会話は何なのでしょう???

 

手術台に寝っ転がり、横向きになり、背中に麻酔の針を打たれました。

9月の手術と同じような感じですが、手術の規模が違います。

針は、うまく入ったようで、薬が入ってきました。

仰向けになり、酸素のマスクをかぶせられました。

「5、6秒で眠くなりますよ」って言われて、数えていたら、。。。

その後の記憶はありません。

 

たぶん、全身麻酔になんだとと思います。(記憶がないので。。。)

 

いろんな人から、「〇〇さん、〇〇さん」と呼ばれる声に、目が覚めました。

 

先生の、「無事終わりましたよ。新膀胱できましたよ。」という声が聞こえました。

 

予定では、先生の顔が見えたら、「阿弥陀様ですか?」って言おうと思ってましたが、

そんな余裕はなかったです。

それにしても、麻酔で眠って、一瞬で、手術終了となっていました。

 

それから、ICUへ移動したと思うのですが、ベッドで、廊下を走っているときに、

とにかく、「寒い、」「寒い」と言っていたような記憶があります。

本当に、身体が震えていました。

 

ICUの部屋は、狭く、暗く、音もせず、長い長い、戦いの場となりました。

 

ベッドは柔らかい感じでしたが、寝心地は悪かったです。

ほんと、狭いところに閉じ込められた感じです。

しばらくして、看護師さんたちが、体制を変えてくれたりしましたが、

かえって、しんどくなりました。

特に、腰への負担が、半端ない感じでした。

 

手術の傷口の痛みは、あまり無いですが、腰の痛みは、MAXでした。

 

全身麻酔が完全に切れたあと、急に、鼻が詰まりだしました。

これは、想定内です。

術前に、麻酔科の先生に相談した際には、看護師さんたちが対応してくれるとの話でしたが、

看護師さんたちは、どうすればいいのか、うろうろしている感じです。

仕方なく、自分がもってきた点鼻薬を入れてもらうことにしました。

 

意外と冷静でした。

 

でも、その点鼻薬がどこにあるのか分からないようです。

ICU用に整理した荷物に入れていたのですが、見つかるまで少し時間がかかりました。

点鼻薬を入れると、普段と同じように、鼻が通りだしました。

 

で、この点鼻薬がなかったら、手術後の苦痛に、プラス鼻づまりで、死んでいたかも知れません。

 

時計がないので、何時なのかも分からず、孤独で、不安で、しんどい思いで、

朝がくるのを待ちました。

 

とにかく、10時間に及ぶ大手術は、無事終わったようです。

生きていて、良かった。