私信(お決まりのピース おれがWEST.から受け取ったもの)

WEST.へ
結局のところ、俺はWEST.からなにを受け取ったのか。活動を終える知らせを受け取った日から今日まで、そのことを考える日々でした。
なぜ離れるのか。なぜ活動を終えるのか。なぜ続けることができなかったのか。そういうことは俺にとっては究極のところどうでもよくて、重要なのはやはり、俺はWEST.からなにを受け取ったのか、ということでした。
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すでにリリースされていた「間違っちゃいない」という曲をラジオで聞いててWEST.の音楽に惹かれはじめた俺が、リアルタイムでリリースされたWEST.の音楽に初めて能動的に触れたのが「W trouble」というアルバムで、そのなかの「to you」という曲に出会ったことで、今の俺がいます。
あるモチーフをもとに作られた楽曲であることは理解しつつも、そこから誰しもが経験する普遍的な「別離」について、ここまで誠実に、残酷に、生々しく綴られた曲を、アイドルが作り、歌っていることに衝撃を受けました。
永遠や一生なんて、どこにあるんだ。(いや、どこにもない。)
あの曲はたしかにそう言い切っています。
そのうえで、逃れられない別れを経てなお、私たちはどのように前を向いて生きていくことができ得るのか。そういうことをあの曲は歌っています。
なぜ「いつまでも共に」「ずっと一緒に」と永遠に続く未来を誓うことを(そんなものはないのを知ったうえで)求められるはずのアイドルである彼らが、こんな曲を歌うんだろうか。当時そう思いました。
しかしアイドルが歌うからこそ生まれる説得力も、あの曲にはありました。
7人の声を通して歌われることで、身を切られるような別れの痛みに、あたたかでポジティブなエネルギーが与えられ、俺の心に届くのです。
寂しくなんかないぜって言ってるけど絶対寂しがってる。そうとしか見えないけど、寂しくなんかないぜと強がって笑ってピースサインを贈る。逃れられない別離を前に、自らそうあろうとする。
そういうアティチュードをもったこの曲を歌うグループであること、そういう曲を自ら作り、歌おうと決め、実際に歌うことができる、そういうアイドルであるからこそ、俺はWEST.のことを本当に好きになりました。
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結局「to you」という曲を直接聞く機会はありませんでしたが、その後、その何倍も多くの音楽や表現を、たくさん受け取りました。その全てが代えのきかない経験です。
特にWEST.のライブは、「いま・ここに、わたしたちは、生きている」ということを強烈に感じさせる、本当に得難い時間でした。優劣をつけることは出来ませんが、WESSIONフェスの2日間は、そこに至るまでの経緯も含め、あのような固有の豊かさと意義深さをたたえた幸福なフェスは他にないと断言します。あのフェスを同時代に経験できたことは俺の誇りです。
まったく大げさでなく等身大の素朴な実感として、WEST.のライブがあったから、俺は生き延びていまここにいます。
その他にも、テレビやラジオや映画、個々の舞台、さまざまなかたちでWEST.の表現に触れてきました。
そういうWEST.とともに生きた時間の中で、俺がWEST.から受け取ったものが、たくさんあります。
諦めないこと。
腐らないこと。
自分に嘘をつかないこと。
安直に割り切らないこと。
他者に敬意を持つこと。
その敬意を堂々と表明すること。
笑顔でいること。
笑顔でいることの得難さやそのパワーを信じ、誇りに思うこと。
楽しいときはそのとき自分にできるぶんだけ、大きな声で笑うこと。
自分の思いを誰かに届けるということに、照れないこと。
照れてもいいから、やり切ること。
つくりものでないこと。
まがいものでないこと。
それが満足にできなくても、しぶとく、そうありたい、そうあろうとすること。
アイドルという存在の持つ力を信じること。
音楽の持つ力を信じること。
自分を、他者を、この世界を、今を生きることを肯定しようとすること。
それを諦めないということ。
それが自分にもできると、ほんとうに信じようとすること。
こういうことを、表現を通して、綺麗事や絵空事ではなくものすごく実践的に、極めてエモーショナルかつしたたかでテクニカルに、しかも今日からやってみようと思える気軽さも加えて伝え続けてくれたのが、俺にとってのWEST.でした。
「まあ色々あるけど、うし、明日も胸張って生きていくぜ、この世界で」
嘘ではなくそう思えるパワーを、俺はWEST.の表現から受け取っていたのです。
いや違う。受け取っています。今も現在進行系で。そしてきっと、この先も。
*
WEST.が終わる日。今夜のつらさや寂しさを忘れることはないでしょう。忘れたくありません。覚えていようと思います。そのうえで。
WEST.に出会たこと。
WEST.の表現のかけがえのなさを、自らキャッチできたこと。
今日までその輝きを大切にして生きてこられたこと。
それは、俺にとって超ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーラッキーなことです。
これだけで人生もうけもんです。
これは本当に自分を褒めてあげたいです。
「俺はWEST.を見つけたんだぜ。すげーだろ。最高だろ」
大声でそう叫んで回りたい気持ちです。心の底から誇らしいです。
で、WEST.の皆さんにとっても、WEST.として生きた時間が、そういうラッキーで誇らしいものだったと、そう思える今夜であればいいな、と思います。
「to you」でWEST.を愛しはじめた者として、寂しいけど、恋しいけど、俺の思う、俺にできる限りのいい顔で、あなたたちと、あなたたちを愛した俺を、ひとまず一回見送るよ。でも見送ったとて、もうずっとここに居ることに変わりないから。
指を2本掲げて、頭にうたを思い浮かべるだけで、なんだかまだまだ全然いける気がするね。こんなやり方も、俺はWEST.から教わったんだよ。
明日からもみんなに倣って、腐らず、へこたれず、笑ってみるよ。
ありがとう。ありがとう。
お前らほんっっと最高よ!!!!!!!
おれはWEST.を愛してる!!!!!!! 愛してるよ!!!!!!!
ありがとうーーーーーーー!!!!!!!

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