『GIFT of SMAP』を聴きました | オーヤマサトシ ブログ

『GIFT of SMAP』を聴きました

ツイッターで

「今回のアルバムはファンのために作られたアルバムだからファンの自分には最高。
だけどSMAP初心者には前作を薦める」

みたいなつぶやきがあって、へえと思った。
個人的には、つぶやきの前半部分には賛成で、後半には反対って感じ。

『drink smap』から続いてた勢いは、『SAMPLE BANG』まではまだ持続してたけど、
『Pop up smap』で一度視界がぼんやりしたというか、
「あれ、俺たちどっちに行けばいいんだろう?」っていう迷いが生まれた気がする。
その解決策として「オトナなSMAP」というコンセプトを打ち出したのが『s.m.a.p.』で、
これは保守的とも言えるけど、これまでのSMAPの中では新鮮だったし
アルバムとツアーのクオリティも高かったので、まだいいっちゃいい。
やっぱ俺は次の『We are smap!』がある意味大きなポイントだと思ってて、
「みんながSMAPなんだ」というコンセプトはどうしても無理があった。
『世界に一つだけの花』から始まった「大きな存在としてのSMAP」という方向性を
拡大解釈させたのが『We are~』の世界観だと思っていて、
そもそもそういう世界観が苦手だった自分の好みの問題も、多少はあるとは思うけど。
だってそれやっちゃったら、もう行くとこないんじゃないか?
そういう手詰まり感みたいなものも感じたし、端的に言ってSMAPらしくなかった。

で、今回のアルバムはそういう試行錯誤の流れを断ち切るように突き抜けてる。
その理由は「GIFT」っていうキーワードにあると思う。
「贈る/贈られる」っていう双方向の欲望の流れをわかりやすく提示したことで、
ファンが<SMAPとわたしたち>、という関係性をより強く感じることができる。
<ギブアンドテイクの関係で、成長し合い、愛し合っていくSMAPとわたし>
というストーリーを強くアピールできる構造を、「GIFT」という言葉だけで構築したのだ。
まさに『gift』って曲の役割はそういうことだし。

つまり今回の『GIFT of SMAP』が、ファンを強く意識して作られたアルバムであることは間違いないと思う。これがくだんのつぶやきの前半部分の俺なりの解釈。
で、このこと自体の是非っていうのも別に問われてもいいとは思うんだけどね。

自分は今のところ、このアルバムは『MIJ』以来の名作だと思っている。
欠点がほとんどない。全曲まんべんなくリピート率が高い。なんかね、隙がない感じがする。
ここ数年の流れだった豪華な作家人の起用は今回もあるけど、
それ自体が目的化しちゃってた近年に比べて、アルバムの中でちゃんと適材適所になってる。
白眉は椎名林檎の『真夏の脱獄者』。この曲は昔からのスマファン、
特に『007』~『BIRDMAN』あたりの作品を愛聴してる人はみんな嬉しいんじゃないかw
でもほかの曲もほんといいよ。『Just go!』なんてライブでの新たな起爆剤になるだろうし。
あとアルバムじゃないけど、みんなの『WOW!WOW!WOW!』の評価が知りたいw
あの曲嫌いじゃない、むしろなぜか耳に残ってるから多分好きなんだけど、
歌詞もメロもアレンジもあまりにふざけてるっつーかなめてるっつーか、
聴いてると脱力せざるを得ない不思議な曲……ライブで歌うのかなあw

で、つぶやきの後半部分に反対なのは、俺は『We are~』をあんまいいアルバムだと思ってないから。それだけw
つか別にこのアルバム薦めてもいいと思うけどね。
どんな反応するのか、想像もつかないけどw

とりあえず今はそんな感じ。
まあだからあれだ、簡単に言うとこのアルバムほんと最高!!!!!!!!
あとはツアーに行ければもうそれで言うことはありましぇん……

動画はPIZZICATO FIVEのクラフトワーク『電卓』カバー。
『さ・え・ら・ジャポン』のサンプルアナログ盤のみ収録のはずがYouTubeにあった。
すごい時代。