410・ロック・イン・ジャパン・フェスティバルの想い出 | オーヤマサトシ ブログ

410・ロック・イン・ジャパン・フェスティバルの想い出

いよいよロックインジャパン開催まであと1日。
俺は土日参加なので、個人的にはあと2日ですが。


俺の親戚のおじちゃんおばちゃん家が勝田駅にあって、
小学生の頃はよく泊まりに行った。
昼は阿字ヶ浦で海水浴。
昼ごはんは、おばちゃんの作った梅干おにぎりを食うのが定番だった。
夜に風呂入ると日焼けでヒリヒリしたりして。
ひたちなか海浜公園がオープンした時もみんなで行って、
ジェットコースターに乗ったりした。
駅前の長崎屋にもよく行ったし、毎年、楽しい夏休みを過ごしていた。
つまり俺にとって勝田は、元々“馴染みの田舎”って感じだったのだ。


だから高校1年の時、海浜公園でロックインジャパンが
開催されると知った時、本当に驚いた。
まさかおじちゃん家の近くで、スピッツやイエモンやナンバガや中村一義が
集まるフェスが行われるなんて、想像もしていなかったから。
というかフェスという概念すら、雑誌の中の出来事だった頃の話だ。


それで中学に入ってから疎遠になっていたおじちゃん家に連絡をとって、
お願いして泊めてもらうことになった。
1日目は真っ赤に日焼けして、2日目はびしょぬれになった俺と友だちを、
おじちゃんたちは山盛りのカレーでもてなしてくれた。
そこから数年、フェスのたびにおじちゃん家に泊めてもらうようになった。


おばちゃんはフェスに行く前、必ず梅干おにぎりと、
よく凍ったペットボトルのお茶を持たせてくれた。
それは小学生の頃の海水浴と変わらなかった。
ウインナーとかおかずもついてる時もあった。
フェスではうまそうな屋台の食べ物がたくさんあるし、
正直、フェスにもって行くにはかっこ悪いなーとか思ったりもした。
でも食うとやっぱ美味かった。


大学に入ると、友だち同士で民宿に泊まるようになったり、
あとおじちゃんたちの具合が良くなかったり、
あといい年してあんまりお世話になるのも悪い気がして、
おじちゃん家に泊まることはなくなった。
フェスに行くついでにちょっと顔を出すことはあって、
そんな時にも必ず梅干のおにぎりを持たせてくれた。
でも“フェスのひたちなか”には行くけど、
“田舎の勝田”とはまた疎遠になっていった。


今年、兄ちゃんが結婚した。結婚式にふたりも呼んだんだけど、
おじちゃんは数年前に倒れて以来長旅は無理で、
おばちゃんも体調を崩して出席できなかった。
それで今年、ロックインジャパンに行く前の朝におじちゃん家に寄って、
結婚式の写真を渡そうと思った。
おじちゃんたちに会うのは、もう何年ぶりだろう。


久々に電話をしたら、変わらない、懐かしい声がした。おばちゃんだ。
おばちゃんといってももう80近い。でも声は元気そうだ。
ひと通り用件を伝えたら、相変わらずの茨城なまりでおばちゃんはこう言った。


「梅干のおにぎりと、冷えた飲み物持ってきな。
おばちゃん用意しといてやるから」


なんか、泣きそうになった。ただ嬉しかった、ってだけじゃなくて、
俺ってもう25歳なんだなー、小学生だったのって何年前なんだろーって、
急に時の流れをリアルに感じてしまったのだ。
なんか切なくて、でもなんかすげー嬉しいような、フクザツな気分。


こうやって今も、20年前と変わらずおにぎりを作ってくれる人がいるって、
ほんとーーに幸せで、尊くて、何にもかえがたいことだと思う。
なにかいいおみやげを持って、おじちゃんとおばちゃんに会いに行こう。
久しぶりに会えるのが、すごく楽しみだ。


今年ひたちなかの会場で食べる梅干おにぎりは、どんな味がするんだろう。