平常運転に戻す前に、もう少し書き残しておきます。
本日はMSRの浄水器。
素晴らしい性能なんですが、買うのはチョット待って!!
とりあえず最後の結論まで読んで判断して下さいまし。
↓↓今回は、これ(左の謎物体)
なんで浄水器の話が続くのか?
↓この記事読んで欲しいのです。
「「少し泥のまじった濁り水をガスの火で沸かし、調理に使った」と苦笑い。」
ばあちゃん達スゴイよ 涙 そして、たくましさよ。
災害時に言われ続けてる話が「断水」。
目の前で雨がジャンジャン降って雨どいから伝っていても「飲めない」。
自衛隊の給水車が来るまで水がない。
「うちはマンションだから給水塔あれば大丈夫」と思うのも危険。
ボクの家では落雷と地震で停電し、マンションの給水ポンプが動かなくなり断水しました。 停電→スマホやラジオの充電器・・を備えても、住居自体の断水までは、なかなか思いかないし、対処も難しい話。
2019年10月の多摩川増水でタワーマンションの地下電気設備が止まったニュースがありましたね・・。
こうなると、「昨日の残り湯」とか「花瓶の水」でさえ、命を救う可能性だってでてきます・・・。
話を戻します。
今回の浄水器はMSR製ポンプ式浄水器。
購入当時、海外の雑誌を読んで「これだ!」と思い、個人輸入したものです。
MSRといえばガソリンストーブで有名。
↓こういうやつ。
MSRの製品は長年マイナーチェンジを繰り返しながら、極地、長期間旅行、キャンパーに利用され絶大な人気がありますが、ミリタリー、国際協力隊などでも利用される前提で製品を作っています。
日本だとバイク乗りの方に利用者が多い印象・・ですね。
で、浄水器。
「MSRの浄水器ってどうなのよ?」と思いますよね。実際なかなか日本国内のショップで目にする機会が少ないのですが(汗)輸入代理店のモチヅキさんが「MSR浄水器の日本語動画」を作成されています。
これがまた、抜群に分かりやすいので、どうぞ
↓
浄水器ページ
いやもう・・
「研究所ジャン!!?」っていう・・。おっそろしく本気。 「ガソリンストーブの片手間で作ってる」とかじゃ全くない「ガチ」な開発施設と設備。
ボクの使っている写真のブツはMSR Water worksという古いものでして、
今は、
「ガーディアン」
「ミニワークスEX」
が後継機種になります。(ミニワークスの方が純粋な後継機種かと)
写真のとおり「0.5Lナルゲン」よりも、
「午後の紅茶」よりもデカイんです(笑)
いや、いくらなんでもデカすぎるw
このデカイ筒の中に、「超巨大なセラミックフィルター」が入っています。
↓この動画が分かりやすい(ありがとうモチヅキさん!)
使い方です
本体をナルゲン1.0Lの口に合わせて回転して合体させます!
「なぜか」ピッタリ寸分の隙もなく合体できます(笑)
以前に書いた「ナルゲン1Lの口が業界標準」というのが良くわかるお話ですね。
他社製でナルゲン1Lの口に合わせている商品にも同様に使えます。
でかい、でかいw
まさに合体ロボBAKA 笑
動画の通り、取水チューブを川に流して、ポンプをキュコキュコと動かします。
そうすると、すごい勢いでナルゲンに浄水が溜まっていきます。
浄水器機能は毎分1L。
0.5Lボトル分なら30秒で完了!
むちゃくちゃ早く浄水できます。
取水チューブの先にはゴミが入るのを防ぐプレフィルターが入っています。
これを川下に向けてなげれば、ゴミ詰まりなく浄水できるのです(頭いい!!)
そして、「スポンジが浮き」「スプリングが重り」になっています。
なんでこんな構造か?といいますと、湖のような静止したエリアの場合、
「水面にはボウフラ」「湖底には泥」という状況が想定されます。
その時に「水面と湖底の間の水」を狙うわけです。
水面から50cm下を狙うのなら、浮きと重りの間を50cmにすれば良い・・のです
(頭いいいいい!!)
このエンジニア魂あふれる設計に惚れて、輸入したら「バカみたいにデカかった」という壮大なオチがつくのですが、それでもやっぱり「良くできて」ます。
では、なぜ最初に「おすすめしない」ぐらいの書き方だったのか?
理由は、この「ポンプ構造の複雑さ」です。
防災キットとして、利用せずに長期間置いて置く場合に、いざ使おうとおもったら、どこか故障する「かも」しれない。
また、汚い場所で使ったあと、それなりに丁寧にメンテナンスが必要になります。
特に、他社製品に無い「巨大なセラミックフィルター」(だいたいのメーカーは中空糸フィルターのみだったり・・)のメンテが厄介です。
※ただし、ポンプ周りの「Oリング」などは、専用のスペアパーツが用意されています。このあたりはMSRのストーブと同じでバックアップがしっかりしてると言えます。
そこを考えると家庭に置いておく、大量浄水の防災キットとしては
「吊り下げておけば勝手に浄水してくれる」方が正しい選択なのかな?と。
こちらなら、可動部分がゼロなので壊れる心配がありません。
「DIRTY WATER」と書いてある袋に汚い水を入れて、吊り下げるだけ。
労力もなく、ポンピングで疲れる事もありません。
モデルチェンジする前の動画
ただし、こちらは給水チューブではなく、袋に水を入れるために
自分自身が川に入って袋に水を入れるか、洗面器にうけた水を入れるか、何かしらの工夫が必要になります。
どっちがベストなのか?は、答えがないのですが・・・
手回しラジオでも同じ様な「壊れるリスク」は存在しますし。
この辺、買う人の住環境に合わせて考えるのが1番だな、と思うのです。
こういった「大量に浄水できるシステム」を家に置いておくことで
例えば、数日間、「お風呂の水から濾過して使わないといけない」様な状況でも
数リットル単位での浄水が可能になると考えて良いでしょう。
(調理にも洗濯にも水が必要です)
さて・・・
今までは、MSR Water worksとナルゲン1Lを避難袋に入れていましたが、
「デカすぎる」し、「避難所では使わない」と割り切りをして、これらは「家の防災コンテナ」に入れるグッズとしておきます。
(下記の2)
避難用の持ち出し袋(上記の1)には
「0.5Lナルゲン」
「330 EPIチタンカップ」
「SAWYERの浄水器」
とコンパクトな構成に変えてしまいます。
このお話は、また次回に「実験込み」で紹介しようと思います。
今回は、コロナ期間中のお盆休みで「暇だな〜」と思われる方に、少しでもネタが提供できるようにモチヅキさんのリンクを御紹介しました。
MSRのテントをはじめ、サーマレストなど沢山紹介されています。
どうぞ今年のお盆は、コロナをうつさない為の行動をとってお過ごしくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
------------------------------------------------------------------------------------
本ページの画像権利はodbaka/OutDoorBAKAが保持しています。
記事内容と画像の無断利用を禁止します。
©️odbaka ©️OutDoorBAKA