「骨盤矯正」
整体、リラクゼーションサロンなどでキャッチーな触れ込みの一つです
以前に私が勤めていた温泉場には
「国家資格所有」のマッサージ師のみが担当する部屋の隣に
「骨盤矯正」を売りにしたサロンが併設していました
ある日、お客さんの一人がこう尋ねてきました
「隣はもう閉まっちゃったんですか?
病院でお医者さんに骨盤が歪んでるって言われたんです
やっぱり骨盤の専門の人に診てもらうのが良いですよね」
『専門』という言葉に弱い日本人・・・
原子力発電はそんな専門家により計画され
想定外の連続で大問題となりました
しかし、想定外を想定出来ていた人は数多くいます
それというのは、専門家というのは
専門以外の分野に対して盲点だからです
原子力の仕組みには詳しくとも
建築、海洋、地質、気候、災害などが関わり合えば
その全体性を把握することは出来ません
そして、原子力より遥かに複雑な人体
果たして「専門家」にその問題を預けて良いものでしょうか?
そもそも
看板に「骨盤」と書いているとは言え
果たしてそれは専門家なのか?
何の規制にも適用しない以上
それを表記することは誰しもが権限があります
極端な話し
その辺に歩いているオジサンが今日から看板を掲げることも可能です
最初にお客さんに診察した医師も
よもやこのような受け取り方をされるとは思っていなかったでしょう・・・
ちなみに、私は人から『身体マニア』とよく認定を受けるので
『骨盤』という限定的な専門家ではありません