さすがに泣きました。
皆さん今晩は。小田原きよしです。
テレビでニュースを見ていたら、久々まっとうな特集を放映していました。
パレスチナの12歳の少年がイスラエルの兵士に撃たれ死亡。父は臓器移植の提供に同意し、イスラエル人の少女に移植されたという話でした。
父親によると、少年は宿題を真っ先に済ませないと気が済まないまじめな性格だったといいます。家族のために朝食を作ることもあったとか。
臓器移植に同意すれば、イスラエル人にわたる可能性が高い事を知った上で、父親は「溺れている人を見たら、助ける前に国籍や宗教を聞かないだろう」と言いました。
強く、広い心を持っているお父さんだと思います。
耐えがたく辛い事を「断腸の思い」、と言います。その故事成語通り、子猿が事故死したら母猿は腸がちぎれて死んでしまうくらいの苦しみを味わうでしょう。
少年の両親は男の子の誕生から毎日幸せを感じ、成長を楽しみにしていでしょう。
生きる希望を断たれたでしょう。
どん底の思いでおそらく考えたのは、誰の体の中でもいいから、我が子の一部が生きていてほしい、ということだったのではないかと思います。
移植後、移植を受けた少女と家族は、少年の父親と会っているという事です。
少しでも、こういう尊い命の犠牲が、憎みあう民族間の平和構築に役立つよう願います。不本意に短かくされた人生は、生きた意味が大いにあったのだと、思いたいです。
きよし