教職は楽じゃない | 小田原きよし オフィシャルブログ「日本まったなし!」Powered by Ameba

教職は楽じゃない

皆さんこんにちは。小田原きよしです。



東京で大分、というと、ごくたまに「教員試験で賄賂もらったとこだよね」と言われてしまう事があります。


大変肩身の狭い思いをします。



もともと大分県はいわゆるH2O(エイチツーオー)、北海道、広島と並んで日教組の皆さんの結束が固い地域と言われています。


北海道では5区の衆議院議員が辞任する原因になった日教組からの政治資金が問題になりました。



大分県、先生がたの結束が強い割には子供の成績が悪い。
学力も体力も全国で40位台をさまよっています。
大分市内の小学校では、今年卒業式で君が代を歌わない先生が半数以上だった、と指摘した市議会議員先生もいらっしゃいます。




大分県の教育改革の進行はそう簡単ではないようです。



かたや米国ワシントンの教育委員長を2010年10月まで務めたミシェル・リー氏。ハーバード大学院を出てメリーランド州の貧困地区で小学校の教職に就き、3年で全国統一評価試験の合格率を13%から90%に引き上げました。

徹底的なスパルタ方式。子ども同士の競争心をあおり、授業内容を覚えるまで帰宅させませんでした。騒がしい子供の口には粘着テープを張り、私語を厳禁したそうです。

三顧の礼で教育委員長に迎えられてからは、学力試験を頻繁に実施しました。
1年後に成績が向上しなかった学校の校長23人と教員98人を解雇し、700名以上の教員を自主退職させました。

貧困地区が多かったため、

「教えようのない子供の成績が悪いのは先生のせいではない」

と抗議した市教組に、




「どんな子供も教えれば伸びる。」
と諭したとのこと。



確かに、子供中心の教育に真剣になって取り組んでいる先生からはこのような愚痴は出ないでしょう。

「ぬるま湯気分の公務員をくびにしろ」


リー氏の活躍で全米に教育論争と公務員改革を求める声が広がりました。

リー氏は

「やらねば韓国やシンガポールに勝てない」

と答えたそうです。



大分も、我が国も、子供は社会の宝。将来の夢そのものです。


強く、たくましく、逃げない人間に育てる為にも、大人の振る舞いが問われ続けます。



きよし