G20とAPEC
一昨日からテレビをつけると尖閣ビデオのニュースに随分と時間を割いています。
5つ前のブログに書いたことと重なりますが、海上保安官の沙汰と責任論は本当に私たちの国益上最優先の話題でしょうか。
今G20で首相がソウルに行き、明日からAPECの為戻ってくる。この間、各国は盛んに二国間の首脳会議を持ち、それぞれの国が抱える個別課題に取り組みます。ところが我が国、今回トルコとEU以外は首脳会談が入っていない。共同記者会見や声明の発表も当然ない。
我が国の安全保障と領土問題の根幹に脅威を感じざるを得ない今、共同歩調を取っていくべき国々の首脳に我が国から積極的に接触し、理解を得るべきではないでしょうか。
米国のオバマ大統領は横浜に寄るだけで東京にも来ません。
昨年、鳩山首相が“Trust me.”と言ったと報じられたとき、「私の人生経験上、初対面で『私を信用してくれ』と言う人は信用できない。そんなことそもそも言う必要がないからだ。」
と書きました。
今は何とも空しい限りです。
世界2位の経済大国が、こんな扱いに甘んじていては国益を守ることができません。
しっかりしろ。
今の「政治主導」は素人があたふたして失敗を重ね、人のせいにし続けている様にしか見えません。
各国に我が国が何をしてあげられるか、何をしないことで影響力を発揮できるか、官僚たちと真剣に話し合って、このまたとないチャンスに行動を起こしてほしいと思います。
きよし