失敗に学ぶ
皆さん今晩は。小田原潔です。
今日は政策集団「のぞみ」の集まりに参加してまいりました。講師に、齋藤健衆議院議員。8年前に書かれた著書「転落の歴史に何を見るか」の内容に沿った1時間のお話とディスカッションでした。大変有意義で勉強になりました。
実は齋藤先生とは、5年前自民党の候補者公募で決勝戦で争い、敗れた経緯があります。候補者同士は鉢合わせしない様になっていたので初めてお目にかかりました。公募後当時立ち上がった先生のホームページを見て、文武両道な人物の素晴らしさに感服していました。これもご縁だと思います。
さて、先生のお話は
日露戦争(奉天の戦い)から、太平洋戦争(ノモンハン)までわずか34年間。同じ国を相手にした戦いでなぜ組織、戦略ともダメになってしまったのか。
という史実上のテーマを、戦いを支えた各世代の人材と受けた教育を含め多角的にひも解く事で自己改革の必要性を説くものでした。現在の私たちへの示唆に富んでいました。
日露戦争、太平洋戦争とも戦史を残していない。日露戦争の後、上手くいったことばかりを記録に残し、戦略上の反省点や失敗を記録しなかった。関係者の死後書いたものだけが史実になってしまった。
逸話も興味深いものが多かった。例えば
・マッカーサー元帥は20代のころ軍人の父と日露戦争直後に来日し、日本軍人の話を聞いた経緯がありました。太平洋戦争後、彼は「同じ国と戦った気がしない」と言った。
・著書「失敗の本質」で知られる経営学者、野中郁次郎が生前の、空幕長、参議院議員を務めた源田実に「なぜあなたは真珠湾で大型戦艦を飛行機が沈めるという画期的な戦法を編み出したのに、その後の戦艦主義を止められなかったのですか。」と質問した。源田氏は「水兵の失業問題は当時深刻であった。たとえ戦争に負けても。」と答え、緊急時においても優先順位をつけるのが苦手な体質をさらした。しかし、「組織が腐敗しない秘訣は?」と質問すると「何が本質かを見極める事が出来る個人と、それを許す組織。」と答えた、等々。
お話も面白かったのですが、本を読み終えたところで感想ブログをアップしたいと思います。
きよし
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