大分県内9箇所遊説ふりかえり(下) ―6月12日、小泉進次郎議員と
昨日で国会も閉幕しました。政権交代後、初めて行われた通常国会は、法案成立率が戦後最低の55.8%という結果を残し、幕を閉じました。
最終日は、民主が圧倒的多数を占める「衆議院」の本会議で、菅総理の不信任案が否決されました。
また、民主党が“ぎりぎり”過半数の議席を持つ「参議院」では本会議を行いませんでした。野党が提出していた菅総理、事務所費問題の渦中にある荒井国家戦略相への問責決議案は、結局、審議すらされませんでした。
今衆議院がこのような運営をされているのを見て、私は問いたい。
参議院の役割とは何か。
先日の小泉進次郎議員の遊説を振り返りながら、考えていきたいと思います。
参議院の役割、野党自民党の役割 『チェック!』
(小泉議員の演説より抜粋)
参議院の役割は一言でいえば衆議院をチェックすること。
そして野党自民党のすべき役割は民主党をチェックすること。
民主党は衆議院で300議席以上持っていてやりたいことはなんでもできる。間違ったことをしようとしたとき、衆議院では民主党を止められる勢力はいない。
だからこそ、参議院で野党が過半数を握り、民主党のすることをチェックしなければいけない。
(抜粋終わり)
参議院でチェックした結果、否決された法案は、衆議院へと戻され、再度審議が行われます。
これを通過すれば法案は成立します。
だから同じことじゃないかと思われるかもしれません。
しかし、成立までの間に、議論をする時間が十分とられます。マスコミでも注目され、法案の問題点などが国民の前に明らかになります。
このように参議院は衆議院の暴走に「待った」をかけるのが本来の役割です。
総選挙で国民が信任したマニフェスト通りに政策を進めず、マニフェストと無関係に、何をされるかわからない現在の状況において、最も欠かすことのできない重要な機能が参議院にはあります。
また現在、衆議院は、与党が圧倒的多数を占めているため、強行採決の連続という状況にあります。与野党のバランスが拮抗している時なら、十分議論ができ与党の暴走に野党が「待った」をかけやすいのですが、現実はそうではありません。
せめて参議院では野党のチェック機能を働かせなければいけないと、私、小田原きよしは考えています。
自民党と民主党の違い
政権交代のおかげで国づくりの方向性の違いがっはっきりした。
民主党の国づくりは、「あれもやります。これもやります。やってほしいことをいってください。お金はあとで考えます。」
自民党は「あれもやりたい。これもやりたいが、それをやるには皆さんの努力が必要です。
一人ひとりの国民が意欲を持って、国に頼るのではなく自らがまず努力。頑張ればきっと報われる社会を創ろうというのが自民党。」
もうひとつ、菅総理、つまり民主党の目指す国は、「最小不幸社会」。
自民党が目指すのは全く逆、「最大幸福社会」。
一国のリーダーが、前提が不幸だというメッセージを伝えて、国民ははたしてそれを前向きな未来を感じるメッセージと受け取るだろうか。
私たちの世代が抱える今後直面する問題は人口減少、世界最速の少子高齢化、世界最大の借金。
しかし、悲観してばかりもいられない。皆様に、悲観せずに、この問題を解決することが自分たちの役割だと、前向きな認識を持ってもらわなければいけない。
そのために政治がすべきことは、子供たちが少しでも大きな夢と希望を感じるような、未来への可能性を残すような政策を次の世代に贈ること。
(抜粋終わり)
先の見えない不安に終止符を打つのが、明るい未来を描くための第1歩でしょう。
子供手当て、戸別所得保障、高速道路無料化・・・。どれもできれば国民生活は一見楽になるように見えます。
しかし、肝心の財源は、当初言っていた「事業仕分けでの穴埋め」ができず、借金でまかなった。
国の借金は子供の世代へ残す負の財産です。「将来の不安」を担保に「目先の安心」を買ったに過ぎません。
もう少し、慎重に十分に議論をすべきだったと思います。
財源の裏づけのある政策を行い、これ以上国の借金が増えて将来の生活を圧迫することはないということになれば、上で触れた、小泉議員が指摘した諸問題の解決に向けた前向きな努力が初めて可能になると思います。
さらに、頑張った人が報われる、との認識が共有できれば、問題解決への足取りはより速いものとなるでしょう。
「年金は減る、介護保険もそこからひかれる。年金の受給額が増えて安心できるなら消費税を増税しても仕方がない」
「かんぽの宿を安く売却とかいうけど、例えばああいう宿泊施設を介護施設に転用して、地方に雇用を生み出すなど考えてほしい」
私の事務所には連日、さまざまな不安、解決のための要望が、電話で寄せられます。
こういった不安の声を、国政の場に届けて、活かして、そして最後には、なくしたい。
一刻も手をつけさせていただきたい。
仕事をさせていただきたい。
小田原きよしは、そう考えています。
※演説の模様を、動画で視聴できます。
小田原きよしホームページ http://odawarakiyoshi.com/message/index.html