麦秋、そして
こんにちは、小田原きよしです。
今日も精力的に大分県内を駆け回っています。
日中は、1分1秒がめまぐるしく過ぎていきます。
しかし、その中にあって、ふと心が安らぐ瞬間があります。
それは、お昼ごはんの時と、車窓から各地の風景を眺めているときです。
これは、私のふるさと、宇佐市の麦畑です。
見渡す限りに広がる麦畑。麦の穂が風にそよぎ、畑いちめんが波のようにうねる様子は、えもいわれぬくらいに美しく感じられ、また、どことなく懐かしさを感じました。
小田原きよしが後世に残したいと思う、日本の原風景のひとつです。
宇佐は、九州有数の穀倉地帯で、古くから麦づくりが盛んです。
作られている種類はさまざまで、パンや麺に使われる小麦(農林61号、チクゴイズミ)、味噌などに使われる裸麦(イチバンボシ、トヨノカゼ、サヌキハダカ)、あるいは地元の酒造会社が作る麦焼酎の原料になる二条大麦(ニシノホシ)などがあるそうです。
とはいえ、なかなか見分けがつくものではありません。
先日、「穂がきらきら光っているのが焼酎用の麦だよ」と教えられました。よく見ると確かに、風になびいて光る一帯がところどころにありました。
「あれが大分名物の香り豊かな銘柄になるのか」。
かねてからよく口にしていた焼酎のルーツを知って、感慨もひとしおでした。
宇佐の麦を使った製品は全国で販売されていますので、皆さんも一度は口にしたことがあるかもしれません。
例年だとそろそろ刈り取りの時期だそうですが、麦の穂にはまだ青さが残っていました。
天候不良のため、刈り取りは10日~2週間ほど遅い月末ごろになるそうです。
私の顔は、麦よりも一足早く小麦色になりました。
おそらく私の生涯の中でもっとも“熱く”なるであろう夏が、もうすぐそこまできています。