「家を建てたい」という具体的な目標の実現について考えることがあります。
若いご夫婦の夢でもあったりします
退職後に家を建て替えたいということもあります
昨日のプロフェッショナルFP研修のテーマは
「住宅という資産についての活用」でした
2014年の日本の総人口1億2,708万人
2025年には1億2066万人
2060年には8700万人弱となるらしいです
現在より4000万人強の人口減少です
そして2060年の65歳以上人口は全体の40%だとか
私の次女がちょうど2000年生まれで
彼女が60歳の時には私が生きている可能性は現在の女性の平均寿命86歳
からすると微妙な感じではありますがまだ元気かもしれません
そんな中、日本の住宅事情はどうなるのでしょうか
当然、人口減少とともに箱ものである住宅は当然あまりますよね
今よりももっとひどい空き家問題が浮上することでしょう
********ちょっと話は変わりますが、以前、友人から紹介された本に
(本の題名をうっかり忘れましたが)イギリス人の住宅についての考え方が
紹介されてました
年齢によって住む場所を替えていくというもの
若い時、子育て中、退職後、老後 ざっくり大きくですが
そのたびに住む場所を替えていくという考え方
日本のように先祖代々の土地を守るという考え方があまりないようでした
縛られることがない自由な生き方でそれは楽しそうだなと感じました
同じようにとまでは言いませんが
住む環境を変化させて、その人らしい生き方を謳歌してこの世を去る
というのは今までの日本では馴染みがなかった考えです
古いしきたり、確かにいいこともありますが(日本人の美徳として)
こだわる必要のないことまで背負っていると年々がんじがらめになって身動きができなくなるのは辛いことですね。*******************
先ほどの話に戻りますが
この人口減少により、もっとコンパクトに住みやすい町が形成できるという利点もあるようです(場所にもよりますが)
そして、これからは新しい家がどんどん建つというより
中古住宅をどう有効に使っていくのかも考える時代ですね
例えば
自宅住宅を売却して、あるいは賃貸にして世帯人数に合わせた中古住宅を買う、マンションを買う、賃貸に住む、サービス付高齢者住宅に住む、などが考えられます。
そこでこれから注目されるのがインスペクション
インスペクションとは住宅診断のこと、売るにしても買うにしても欠陥があるのか
ないのか、欠陥があった場合の修繕にいくらかかるのかを第三者に見てもらい
アドバイスをもらうことです。
また、この家はあと何年住めるのか、を知るのにも有効です。
日本の住宅に関する税制も変化しています。
耐震リフォーム、バリアフリーリフォーム、省エネリフォームなど基準を満たすと税金が優遇される制度。などが時限でありますが、これも延期、拡大されることが期待されています。
これからの住宅のポイントは自分が生涯住むという考えだけにとどまらず
「いいものを作って、きちんと手入れして、長くつかう」社会に変わっていくということです。
これから住宅を購入しようとお考えの方は長期目線での検証も必要ですね。
笑顔と感謝

小田原FP事務所
写真提供:幸せを呼ぶ写真家 小林としみ