蒲田神社 旧下野屋台 狭間 | 彫物道中

彫物道中

古き良き木彫刻を探して。

    

 お久しぶりでございます。自町のことをしたり、他所の祭禮を見に行ったりしていたら、このブログの存在をすっかり忘れていました。。。

 

 さて、先日姫路お城まつりが開催され、その一角で播州の祭禮行事に関する展示が行われておりました。名工の狭間も展示されておりました。2作品の展示でしたが、今回は伝2代目、松本義廣師の狭間の写真を投稿します。

 

「芦屋道満 安倍の童子占卜比べ」

 

墨書「飾磨 松本義廣」

 

「菅原道真公 遊歩の場」

 

 

「布引四段目 小桜責め」「祇園祭禮信仰記四段目 金閣寺」

 キャプションには、狭間1面に題材2つが想起される珍しいつくりとありますが、真相はいかに…。

 

「尊意僧正」(「菅公遊歩の場」)

 こちらは手前に尊意僧正、奥に牛に乗る人が菅公遊歩の場を想起させます。松本さんが当時何を思ってこの構図で刻んだのは不明ですが、顔のしわ1本1本に至るまで素晴らしい彫です。

 

 

 名工の狭間、圧巻の展示でした。関係者の皆様ありがとうございました。