相野徳兵衛初期の傑作 高津八幡宮 | 彫物道中

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古き良き木彫刻を探して。

 せっかく始めたブログなんで週2投稿を目標にやってみようかと思います^^

 3月下旬に京都は綾部市の"堂社彫物"を探索してきましたので、そのうちの1社から。

 

高津町宮ノ段 高津八幡宮 嘉永5年 大工棟梁 桑原兵右衛門 彫物 相野徳兵衛

 

(京都府・歴史・観光・見所 より)

 

 徳兵衛さんの彫物が綾部にあると聞いた時は驚きました。嘉永5年となれば海老江西之町(安政2年)よりも3年以上早く、かなり初期の彫になると思います。個人的には本家の彫に近いような気もしますが...。かつて綾部は繊維産業で栄えていたため大坂との交流があり、その影響あってか中井権次一統の守備範囲にも関わらず、多くの浪花彫刻師の作品が残されているそうです。

 

 以下拝殿彫刻。

 

唐破風

 

懸魚

 

桁隠し

 

車板?と蟇股2丁

 

車板

刻銘「大坂住 相野徳兵衞 彫刻之」

 

左蟇股

 

右蟇股

 

持ち送り

 

獅子鼻

 

獏鼻