高岡市総持寺の六十六部の石仏 | 尾田武雄のブログ

尾田武雄のブログ

石仏や散居村、郷土史に関する事

 

 

高岡市総持寺の門前の石仏群は富山県内、全国的にも貴重な石仏がある。今度の能登半島地震で数体倒れたので、拝見してきた。
これは「六十六部の石仏」と称して、全国六十六か国を巡礼し、一国一カ所の霊場に法華経一部を修める修行者を、「六十六部」と言いました。門前には「一国札所」とあるのはそのためである。
 門前には38体が現存してしいる。越中では立山の「立山権現」を選び「本地阿弥陀如来」であり、門前の石仏にもそのように銘文があります。砺波市太田住人の「安念安兵衛」(芹谷山千光寺檀家)の寄進した石仏もありました。
 在銘年号のある石仏が1体あり「元文六辛酉天三月日」とあり元文六年は西暦(1741)であり今から283年前になります。
 安兵衛の寄進した石仏には正面に「大鳥大明神 和泉国 大郡 本地大日如来」、右側に「見窓永看居士 安□貞閑大姉 黄海道圓居士」左に「虚空妙宝信尼 覚法宗圓居士 施主太田村安念安兵衛」とある。
 またもう1体には「能登国石動山」「太田村 安念氏」「本地虚空蔵菩薩」とあります。奉納者は高岡を中心に、金沢の人びともおられる。