みなさん、おはようございます。

 

巷では三連休。そんななか僕はといえば東京方面を訪れていました。

毎年恒例となっている、旅仲間のお墓参りに。

 

池袋でもう一人の旅仲間と合流し、埼玉県の田舎町まで電車に揺られて一時間くらい。そこからまた車で走って、墓地まで。墓地のある静かな丘からは辺りの山あいが見渡せて、とってものどか。

今年も彼は、そんな静かで平和な冬の空気のなか、去年と同じ場所で、同じように、変わらずそこにいました。しんと澄んだ空はどこまでも青く、空気も凛と澄んでいて。葉の落ちた辺りの木々のなか、何本か色鮮やかに梅の花が咲いていました。

 

その日は彼の奥さんとその息子の家でみんな(旅仲間とその娘と、5人で)でゆっくり夕食を食べてビールを飲んで、彼の遺したギターを弾いて。彼の時間は止まり、我々はそれぞれひとつずつ、歳をとって。

幼い彼の息子(7才)がギターに興味を示していて。いつか彼がこのギターを弾くようになることでしょう。

そんな時間の流れが、なんだか不思議で、感慨深くもあり。

 

次の日の朝、また駅まで送ってもらう車の中。

ハンドルを握る奥さんが、ふと、

「 いま、来てるよね。」

 

カーラジオから、彼が好きだった曲が流れてきて。

「 よくこーゆうことが起こるの。」と。

彼女のことをとても愛していた彼のこと、きっと今でも彼女と息子のことを見守っているのでしょう。

 

ぼくもまた、そんな不思議な時間の流れのなか、その曲に見送られ、改札で彼らと別れました。

 

また来年の再会を約束して。