みなさん、こんばんは。
今日一日、みなさんはいかがお過ごしでしたか。
今日の一曲は、ボブ・ディランの、
「 メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ 」
もう何度も書いた、アジアをほっつき歩いていた二十代の後半。1年以上の旅の末、持っていたお金も底をつき、たどり着いた沖縄。その本島のもっと南、石垣島の、もっと南。波照間島という日本最南端の有人島まで流れ着き、そこで住込みでサトウキビ刈りのバイトをしていました。
それはそれはもう、美しい島で、ほんとに人生の楽園みたいな自然に囲まれた島。しかしそれとは別に、ボクが寝泊まりしていたのはガンコジジイの家の、三畳の部屋に三人の男が寝るというなかなか窮屈なものでした。同室の二人はけっこういい人で、夕方仕事が終われば一緒に飯を食べて、仲良くしてはいたのですが、なんせ三畳一間で大の男が何ヶ月も一緒に暮らしているとそら息が詰まってきます。
そんな時にはよくビーチへ行って、一人の時間を過ごしたりしていました。
沖縄の前には香港に滞在していて、旅の途中で仲良くなった香港人の女の子の部屋に居候させてもらっていました。
そこで一ヶ月程、一緒に時間を過ごし、仲良かった時もあり喧嘩したこともあり(しょっちゅう喧嘩してたかな、、)、いろいろな思いを残してこの島へやって来て、美しくて、そしてまた閉鎖されたこの島で、「よーし、この仕事が終わったら、〜するぞー、、。(ヘンな意味じゃないですよ^^)」なんて考えながら日々働いていました。
そこでその女の子が香港から送ってくれたカセット・テープ。手紙と、彼女自身の写真と一緒に送ってくれたそのカセットテープの一曲目に入っていたのが、この曲。とてつもなく美しい自然に癒やされながらも閉鎖された島の暮らしに窮屈さも感じ、そんななか気ままに日々を過ごしていた香港での日々が懐かしくて懐かしくて。そのカセットテープを聴きながら彼女の写真を眺め、香港での日々に思いを馳せたものでした。
この曲を聴くとあの頃、とてつもなく青い青い海を眺めながら彼女に想いを馳せていた時のことを思い出します。