みなさん、こんばんは。
いかがお過ごしでしょうか。
今日は冬らしい、キリッと冷えた空気が身に沁みる一日でした。
朝からバイクで出掛け、いつものスタバで読書。顔の感覚が無くなるほどの寒さで、温かいコーヒーが実にありがたかったです。☕〜。
それからも色々バイクで周ったのですが、あちこち車だらけで、疲れちゃいました。やっぱ日曜日にあんま街の方へ出歩くもんじゃないですね。
夕方早めに帰宅し、缶ビールをプシュッと開け、ようやくひと心地。
今日の一曲。
ニック・ドレイクの、「ピンク・ムーン」
ガサッとした生々しいアコースティック・ギターのカッティングから始まるこのナンバー。内省的なささやくようなヴォーカル。
僕の大好きなおおはた雄一さんもカバーしています。
ちょっとマニアックな話になりますが、僕の好きなアーティストにはオールマホガニーのギターを愛用している人が多くて。
ギターの材質にはさまざまなものがあって、その使われる木材によってもちろんそのギターから出てくる音も変わってくるわけで。
おおまかに分けて、トップ(弦の張ってある、ひょうたん型の面。まあギターの正面)、サイド(横面の、クニャーっと曲がっている面)、バック(トップの反対側。抱えた時に演奏者の身体側にくる面)に分かれるわけですが、一番ポピュラーなのが、トップはスプルースというマツ科の木材が使われることが多いです。この木材をトップに使うことによってギター特有の、あの奥行きのある音を表現したりするわけです。
サイド・バック材は色々、マホガニー、ローズウッド、メイプル等々ありますが、トップ材は圧倒的にスプルースが使われることが多いです。
そこで、オール・マホガニーというギター。
トップ、サイド、バック、全てマホガニーで作られたギター。
なんというか、独特の響きがします。一般的なスプルーストップに比べて奥行きのない、素朴な音がします。良く言えば素朴な味わい、悪く言えば薄っぺらい、チープな音。
昔のブルースマンなんかが使っていた、安い廉価版のギターみたいな音。
音色は奥行きがなく、ペラッペラで安っぽく、でもどことなく素朴な温かみがあって。
しかしまた、ギターの王道からは外れたこんなちょっとクセのある音色に愛着を感じて愛用してきたミュージシャンもけっこういて。
ボクの敬愛するおおはた雄一さん、Caravan、有山じゅんじ、そしてこのニック・ドレイクもGuild製のオール・マホガニーのギターを愛用していました。あと、最初期のRCサクセションの忌野清志郎もオールマホのギターを愛用していました。
もちろん、ボクも愛用しています^^。
そんな素朴な音色で奏でられるこのナンバー。
しんしんと冷える冬の夜にぴったり。部屋の温度がちょっとあたたかくなった気がします。
こんなのを聴きながら酒を飲むのも良し(ビール→焼酎→ウイスキーいってます^^)、はたまた温かい紅茶など飲むのも良し。
さて、そろそろ湯豆腐でも温めますか――。
みなさん、良い冬の夜を。