春先になると、ちょっとしたことでも涙もろくなっていけません。
年を重ねると涙もろくなるとはよくいいますが、この季節にはそうさせる独特の要因があるのです。
それは…卒業という大きなライフイベントのせいです。
リボンのついた証書入れの筒をもち、校門の前で記念写真を撮るピースサインの女子、ボタンがもぎ取られてしまった制服姿の男子、気恥ずかしそうに母親と一緒に歩いて家に帰る卒業生…。
こうした光景に出会うと、心の中にいろんな卒業ソングが流れてきて、涙もろくなるのに輪をかけます。
そんな卒業ソングとは…
「贈る言葉」 ⇒ 金八先生はリアルタイムで視ていました。
「仰げば尊し」 ⇒ 小学校の卒業式の時に歌いました。最近では歌われないようですが。
「さくら」 ⇒ 森山直太朗の名曲ですね。イントロのピアノを聴いただけでヤバい。
「旅立ちの日に」 ⇒ 川嶋あいの透明なボーカルが、ぐっときます。
他にもいろいろありますが、私が今まで一番心を動かされた卒業ソングは、何といってもこれです。
「グラジュエーション」 ⇒ 倉田まり子のデビュー曲だったかな。彼女を知らない人も多いでしょう。スキャンダルめいたことに巻き込まれてしまい、いつの間にか消えていったようです。
さて。
学校は卒業しても人生の卒業は何時になるか分からないし、私たちは永遠に解けない宿題を目の前にして、日々の暮らしを送るしかないのでしょうね。
卒業シーズンを前に、こんな思いに耽っておりました。