何故だか分からないが、ギクリとした
「お父さん、何見とるん?」
「お、おう!これはな、トラック野郎っちゅうてな、父さんが大好きな映画じゃ!」

思春期の頃に主演の菅原文太兄いに憧れて、オレもトラックに乗るんだ!と決め込んでいた
実際に大型免許まで取ったけれど、結局違う仕事をしている
文太兄いへの憧れは今も変わらない
生き方そのものさえも
その由は、亡くなる直前まで反原発の声を挙げて行動し、信念を貫き通したことにもある
さて、もう丑三つ時になった
「おい、何時だと思ってるんだ!早く寝なさい」
息子に強く言った
それでも息子は目がギンギンとなり、食い入るように一番星号をみている
仕方がないから、一緒にみた
トラック野郎は、エロいシーンが時々出てくる
それをすっかり忘れていて、気付いてみたら時すでに遅し
ああ~
息子は、エロいシーンをしっかりみている
これ以上みるな!と言ったら、振り向きざまにヤツはオレの顔を見て、ニヤリと笑った
「トラック野郎~御意見無用~」…じゃなくて、「言い訳無用」になってしまったわい