お兄さん?安売りの大型店で、米を買った店内はとても広いから、たかだか十キロの米をレジまで担ぐのがつらい若い頃なら、平気の平左だが、今ではひどい腰痛もちだたかだかの米をカートに載せて、自分の年齢と一緒にレジへ運ぶ「お兄さん!」ん?「お兄さん!」は?誰のことだ?若い女が、背後から声をかけてきた「お兄さん!カートを貸してよ!みんなが使ってるからさ、もう残ってないんだ」この女!若いくせに擦れていやがるちっとも嬉しくない腰の痛みを感じながらも、愛想良くカートを女に渡しただがな、オレは騙されないぞ