酒を飲まんかった翌朝は、爽やかな目覚めじゃ
久し振りに味わうこの感覚は
なかなかよいのう

目覚めると同時に、昨日の印象的なエピソードを思い出したわい
昨日まで、職場に実習の学生(女子です!)が来ておった
ワシらの業界は、実習や研修などで、ロールプレイってのをやる
ロールプレイ?
なんだかヤバそうな響きじやが、要は模擬面接のこと
今回のロールプレイは
学生がSW(ソーシャルワーカー)役で
クライアント役のワシは、元気のないおじいさん役
さて、ロールプレイが始まり、SWはおじいさんの生活史を聞いてくる
おっと…
その真剣な眼差しに、ワシは思わず引き込まれそうになって
自分モードでいろいろ喋ってしもうた
こりゃどうかいのう…
まあな、相手が若い女子なら、ええ年したおっさんの先輩SWでも、ついついそうなってしまうわな
学生をみておると、一生懸命に物事に取り組むって姿勢を、ワシはもう失っていると感じる
確かにワシも実習の時は一生懸命じゃったろう
しかし当時のことは、殆ど覚えておらんなあ
さて
職場には、ワシが置きっぱなしにしとるギターがある
実習プログラムを終えた学生がワシらの元を去るとき
同僚の先輩が促してくれて
その場で少し演奏させてもろうた(実は演奏したかったんじゃが、自分からは言い出せんかった)
こうした場面で演奏できるのは、とても嬉しい
ワシは外れのSWじゃが、この時ばかりはイキイキしとるのを自覚する
今回の実習生はバンドをやっていて、ドラムを叩いていたという
それを語る時の彼女は、実習中の緊張した面持ちはなく
素の顔でイキイキしとった
ワシもまだきっと、そうなはず
この年でも、夢は忘れておらん
一人一人には、これまで生きてきた背景があり、これからの人生がある
自分も然り
音楽をやりたいなら、いろんな関わりかたがあるし、その気になればいつでも始められる
別にプロになるのが全てなわけじゃない
若い人たちには、無限の可能性が広がっている!…なんて陳腐なことを言うつもりはない
しかし中年男にも、それなりの可能性があろうて
至るところに若い婦女子?あり
彼女らを見てワクワクするってのも、その証拠になるんじゃないか?
まだまた向こうにいけるんじゃ