これまで何度か、仕事の関連で被災地の支援に行きましたが
今日の午前中は、初めて安佐北区可部の現場に入りました
可部地区は、マスコミによる報道が少ないためか、緑井地区ほどには実情を知られていないようです
こういう自分も先ほどまでは、詳しくは知りませんでした
今回の現場は、子どもを助け出そうとした消防士さんが、その子と一緒に土砂に流されて、亡くなられた場所の近くでした
まずはこの写真を見てください

実情を外部に伝えるべく、左下に写っている家の方に撮影の許可をお願いしたら、快諾とともに土石流に襲われた時のことを語ってくださいました
夜中に、ドーンという音とともに土砂が部屋の中へ流れ込んできたこと…
割れた窓ガラスで、夫が大ケガを負ったこと…
家の前の道路が、濁流になったこと…
命からがら、必死で逃げだしたこと…
家はもう住める状況にないこと…
避難先から毎日通って、家の中を片づけていること…
大変危険な区域のため、民間のボランティアさんが入れず、身内や知人たちで土砂の除去をせざるを得なかったこと…
そして最後に
命だけでも助かったから、よかったんだと静かに語られたときには、胸が詰まりました
近所には、ここを通る度に足が震えてしまうし、夜もなかなか眠れないという方や
今度大雨が降ったら、同じことが起きてしまうと不安を訴える方
病人がいるからまた何か起こっても、逃げられないと、半ば諦め顔で話される方もいます
ここには行政からの支援はもちろんですが、医療・福祉的な見地からの支援も急務となっています
これからも暫くは、いつ終わるか分からないほどの恒常的な支援、地道な支援が必要なことは間違いないと思います