想像を絶しますよ(Ⅳ)~被災現場から~ | フォークシンガー「おだしょう」〜夕暮れ時は楽しそう♫

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若い頃に戻りたいなんて、全然思いません。人生は夕暮れ時からが楽しい。
音楽を通じて、出会った素敵なエピソードを綴ります。

一人でも多くの方に、広島の土砂災害の現場と実情を知ってもらいたいと思い、弱小ブログながら今回も被災地のレポートをします 


これまで何度か、仕事の関連で被災地の支援に行きましたが

今日の午前中は、初めて安佐北区可部の現場に入りました

可部地区は、マスコミによる報道が少ないためか、緑井地区ほどには実情を知られていないようです

こういう自分も先ほどまでは、詳しくは知りませんでした


今回の現場は、子どもを助け出そうとした消防士さんが、その子と一緒に土砂に流されて、亡くなられた場所の近くでした


まずはこの写真を見てください



実情を外部に伝えるべく、左下に写っている家の方に撮影の許可をお願いしたら、快諾とともに土石流に襲われた時のことを語ってくださいました

夜中に、ドーンという音とともに土砂が部屋の中へ流れ込んできたこと…

割れた窓ガラスで、夫が大ケガを負ったこと…

家の前の道路が、濁流になったこと…

命からがら、必死で逃げだしたこと…

家はもう住める状況にないこと…

避難先から毎日通って、家の中を片づけていること…

大変危険な区域のため、民間のボランティアさんが入れず、身内や知人たちで土砂の除去をせざるを得なかったこと…

そして最後に

命だけでも助かったから、よかったんだと静かに語られたときには、胸が詰まりました


近所には、ここを通る度に足が震えてしまうし、夜もなかなか眠れないという方や

今度大雨が降ったら、同じことが起きてしまうと不安を訴える方

病人がいるからまた何か起こっても、逃げられないと、半ば諦め顔で話される方もいます


ここには行政からの支援はもちろんですが、医療・福祉的な見地からの支援も急務となっています


これからも暫くは、いつ終わるか分からないほどの恒常的な支援、地道な支援が必要なことは間違いないと思います